November
21
Thursday
11°C Clear
Tokyo

share

Home > The談 > TWBC2022 inパシフィコ横浜

2022.11.24

矢崎 洋

TWBC2022 inパシフィコ横浜

理美容の総合メーカータカラベルモント(株)が開催する「TWBC (タカラ ワールド ビジネス コングレス)2022」が2022年11月21日・22日の2日間パシフィコ横浜で1年越しに開催されました。


TWBC2022 コンセプト

WHAT IS BEAUTIFUL?

「美しい」って、なんだろう。

イノベーションへのヒントから、
共に描くサロンの未来

“美しい”とは⼈にとってどのような事なのか?
その⼈の⼼や⽇々の暮らし、
そして⼈⽣までも美しく、
明るく照らしだすクリエイティブなパワーを
持っているのではないでしょうか。

誰もが望む「美しく健康でありたい」
という気持ちに寄り添い、
すべての⼈の「美しい⼈⽣」をかなえるために、
ともに考え、未来を創造していきましょう。

(TWBC公式サイトより抜粋)


今年の10月に創業100周年を迎えたタカラベルモント(株)が日本や世界に向けて展示企画/ヘアーショー/ビジネスセミナー/OCMグローバルシンポジウムなど、さまざまなコンテンツを日本、そして世界に向けて発信しました。

11月21日(月)に行われたヘアーショーは各部ごとにテーマがあり選ばれた3サロンがステージに立ちます。全部で5部行われ、合計15サロンがステージに立ちました。

僕たちPEEK-A-BOOが出演するのは”5部のTHE CUT ODYSSEY”の3サロン目、最後の大トリです、出演サロンが全力で表現する中出番を待ちます。

HAIR SHOW ダイジェストムービー

21日に行われたヘアーショーにはPEEK-A-BOOを代表して川島文夫 / 伊東秀彦 / 田中幸広 / 高野康信 / 久保木誠の5名が出演しました。

記事後半の出演者インタビューもお見逃しなく。

Digest movie part 01 [ authentic ]

ダイジェストムービー第一弾はオーセンティックなヘアスタイル中心に構成された「part01」をご覧ください。


Digest movie part 02 [ Voguing ]

ダイジェストムービー第二弾は60年代に人気を博し、最近も話題の「ヴォーギング」を思わせるショーイングシーン「pert02」をご覧下さい。


Digest movie part 03 [ neon ]

ダイジェストムービー第三弾は今回のショーの見どころの一つ、伊東秀彦がディレクションした全身ネオンのモデルショーイングのシーンです、ブラックライトを使った演出が迫力のシーンです、ご覧ください。


part04は近日公開予定、お楽しみに!


ステージ直前インタビュー

HEAD OF PEEK-A-BOO 川島文夫

『絶えず情熱と熱意を持ち期待に応える』

前日のリハーサルに続き、今日もかなり早い時間から会場に入って準備をし続けていますが、もう直ぐ本番を迎えます。まず最初に今回のステージのコンセプトを教えてください。

今回のショーのコンセプトというよりは”みんな楽しく作るショー”がテーマ。
モデルさんも素晴らしい方達が集まってくれました、ショーというのはシンクロナイズ、みんなが協力しあって作り上げるものだと思います。
ショーを作り上げるということは、結束力と決断力そして共通の美意識が求められる中で参加している出演者、バックステージを支えるスタッフ、そして今回のために集まってくれたモデルさんがそれぞれの役割を責任を持って全うするということ。
自分に任されたポジションを最高のパフォーマンスでやり切る、これが一番大切だと思います。
PEEK-A-BOOは時代に合わせて新しいヘアスタイルをクリエイションています。
今回のTWBC2022のコンセプトは『WHAT IS BEAUTIFUL?「美しい」って、なんだろう。』僕たちの答えは”simple is best”これがコンセプトになります。

「WHAT IS BEAUTIFUL?」という問いに対しての「simple is best」というある意味”新しさへの挑戦”とも捉えられる回答がPEEK-A-BOOらしくもあり先生らしくてなんだか嬉しい気持ちになりました。(笑) まさにシンクロナイズしないと作り上げることができないステージになりそうです。今日に向けて長い期間準備してきたのを近くで見ていて、こだわりをすごく感じました。苦労もたくさんあったと思いますが、今回のステージのみどころはどんなところでしょうか?

ショーイングは基本に忠実、オーセンティックなヘアスタイル を中心として構成しました。カットのステージでもPEEK-A-BOOらしいヘアスタイルをお見せできると思います。
ブラックライトを使ったステージではイマジネーションを膨らませデジタル、バーチャルをヘアスタイルを通して表現できればいいかな?今までにない、でもPEEK-A-BOOらしさで表現しました。
全体を通して一つでも何か感じてもらえたらいいと思います。


まだまだ忙しいと思うのでこれで最後の質問です、ショーを見てくれた方々へ一言お願いします。

たくさんの応援ありがとうございました、これからも絶えず情熱と熱意を持ちながらみなさんの期待に応えられるように技術、ヘアーショーを提案し続けていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。

ありがとう。


ART DIRECTOR 伊東秀彦

魅せるものと創るの両立がPEEK-A-BOOらしいステージ』

今回はモデルカットのシーンをはじめ、後半のブラックライトを使ったショーイングのシーンでのヘアや衣装など広い範囲で携わっていたと思います。ズバリ、今回のショーの見どころはどんなところでしょうか?

今回のショーの見どころは「クールとポップの融合」のようなところを感じてもらいたいですね。PEEK-A-BOOらしいかっこいいスタイルをつくるステージとショーイングの近未来っぽいというかアニメチックなポップな演出もあって。両面を見てもらいたいですね。
後半の見どころはブラックライトを使った演出。
ヘアとメイクは試行錯誤を繰り返しました、特に力を入れた衣装はかなり凝って作ったので面白いものができた、なのでとても楽しみ。

伊東さんが創る近未来でアニメチックな世界観は僕も大好きで、衣装が出来上がっていく過程もみることができたので凄く楽しみです。でもなぜこのようなアイディアが生まれたのかは凄いを通り越して不思議でした。一体どこから生まれたアイディアだったんですか?

衣装は60年代を意識したスタイルを作りたいと思っていて、わりとミニマムでちょっととんがった衣装のイメージかな?そこから髪を光らせたり…そうすると衣装も光らせたい。メイクも!とどんどんイメージが広がって、最後には全部光らせたら面白いんじゃないか?!って。(笑)
でも完成までの道のりは前途多難。一つひとつの細かい作業と準備がすっごく大変で、その細かい作業の積み重ねで出来上がってる。そんな作業を一緒に手伝ってくれたスタッフも、文句も言わず一緒に楽しみながら作ってくれた。それが本当によかったな、と思ってるしとても感謝してます。

確かに伊東さんの頭の中にあるものを形にするのは大変ですね。(笑)苦労が手にとるようにわかります。
でも、その役を買って出るスタッフが近くにいるのがPEEK-A-BOOらしくもあり伊東さんのリーダーシップの賜物だと思います。
さて、最後になりますが、今回一緒にステージに立つメンバーは何度も一緒に仕事をしている仲間なので今更かもしれませんが、改めてどんなメンバーだと感じていますか?

今回のメンバーはきっちり技術を忠実に見せることができるメンバーが集まったんじゃないかと思う。こういう機会ってあまりないから「楽しくワイワイやりたい」って気持ちもあると思うんだけど、それプラスしっかりした技術を見せることが大切。
でも今回のメンバーは言わなくても頭と身体でちゃんとわかってるメンバーだからとても安心できるね。
”魅せるもの””創るもの”の両方をきっちり練習して、ミーティングしながら作り上げていくのがPEEK-A-BOOらしいステージの作り方なんじゃないかな?と思う。
今回もちゃんとそれができたからかっこいいショーになると思う。


ART DIRECTOR 田中幸広

ショー自体は楽しむだけ、200%の準備をすることが一番大切。』

今回のステージに向けて準備を積み重ねてきたと思いますが今振り返ってどうでしたか?

先生(川島)が大枠のディレクションをやっていて、それを僕がお手伝いをするという感じで今回やっています。そこにいちプレイヤーとして参加できるというのは楽しいよね、本番は一瞬で終わっちゃうからそれまでの準備の期間が楽しいかな。
依頼を受けてから日程が決まって、じゃあどんなコンセプトでやろうとか話し合って時とか、モデルのことや衣装のこと、音楽のことなんかを考えてる時ってたのしいよね。楽しいし、一番大切なところだよね。
ショー自体は楽しむだけ、200%の準備をすることが一番大切。

ショー自体を楽しむことや準備の大切さなど、先生や伊東さんに次いで数々のステージに上がった経験があってこそですね。ここ数年は特に出演するだけじゃなく、裏方としてショーをディレクションすることも多いと思いますが今回はプレーヤーとしての出演です。どんな気持ちで臨んでいますか?

ディレクションする側の苦労はすごいよくわかる、みんなの話を聞きながら進めるけど、聞きすぎると良くないし、決断しないといけない場面はあるのでその時はあえてみんなと逆のことを言わないといけないこともある。その気持ちがすごくよくわかるのでできるだけ先頭に立ってディレクションしている先生とシンクロしていくことが大事。チームでやっていく時に最初はみんなどっちを向いたらいいのかわからないから、いかにシンクロできるか、その中でどうやって自分の個性を出していくのか、相反することなのかもしれないけどそれがすごく大事なんだと思うんだよね。
たまにはみ出してくるメンバーもいるんだけどそれも大切、全てがイエスマンじゃダメだし言いたいことが言えた方がいいよね。
シンクロナイズドチームワーク。

先生も「シンクロナイズ、みんなが協力しあって作り上げるものだ」と言っていました、そこにPEEK-A-BOOらしさとかステージへの思いの強さの素になっているような気がします。
今日会場にきているスタッフもたくさんいます、今日もサロンワークを頑張ってくれているスタッフもいます。

スタッフに一言お願いします。

ショーの準備とかその段階の前に、お店が盛り上がってるからこういったショーの依頼があるわけだから、みんなには本当に感謝してる。普段の生活の中では細かいことや煩わしいこともたくさんあるんだけど、家族だって、友達だって今までだってたくさんあったと思う。いろんなことの中でチームワークって養われていくと思うから、華やかなことばかりから学ぶんじゃなくて、普段の生活の中からも学んでほしい。PEEK-A-BOOはファミリーで、強い絆がある。
長い間一緒にいると喧嘩したり好きになったりいろんなんことがあるけど長く一緒にいると”絆”ができる、時間がかかるけど絆ができるまで一緒にいた方がいい。絆ができると一緒の家族のような…家族よりも強い繋がりになるから、それまでみんな頑張ろう。


ART DIRECTOR 高野康信

『やる側じゃなくて、観る側だけで満足しちゃうのはもったいない』

TWBC2022の出演者として選ばれた時の率直な気持ちはどうでしたか?

僕は、撮影とかよりショーとかライブとかリアルな方が好きだから率直にこの話を聞いた時すごく嬉しかった。
いつも出たいなーとか思ってて、「いつでも出れる準備しとけー」とか言われてて。
こんな大きな舞台に立てることになって本当に嬉しいと思ってる。

高野さんも今まで下積みを経てステージに上がるようになったと思います。そんな経験を踏まえて、今まさにその下積みをしているスタッフにメッセージやアドバイスはありますか?

多分、ショーとかに興味がある人は多いと思うのね。でも「恥ずかしい」とか「私はそんなに…」とか言っちゃうじゃない、とにかく先輩たちが何かするときには見にくるとか顔を出すとか何か行動することが大切だよね。
せっかく同じ店にいるのにやる側じゃなくて、観る側だけで満足して終わっちゃうのはもったいないじゃない。できるだけモデルさん探しでもなんでも参加して、顔を出す機会を作った方がサロンワークではなかなか感じることができない一体感が味わえるんじゃないかな?サロンワークってチームワークが大切だけどみんなの個性があるから一人ひとりちょっと違う方向を向いていることがあるけど、こういうショーって本当の意味で同じ方向を向いて進めていかなきゃいけないから本当にいいイベント(機会)だと思う。せっかく先輩たちがやってるんだから少しでもサポートしようって気持ちが大事かな?
せっかく仲間になったんだからもったいないよ。

先輩たちも高野さんと同じように”シンクロナイズ=同じ方向を向く”ということにするこの大切さを話していました、改めて大切さを実感しました。
「もったいない」という言葉が高野さんらしいなって思いました、これからチャンスをつかみたいと思っている後輩たちにも気づきになると思います。

基本的にみんな姿勢がいいし、それでOKだと思う。ヘアスタイルはそのショーによってコンセプトが変わってくるからね。
所作の良し悪しでショーがキレイに見えるか見えないかを左右すると思ってるから、常に普段教わっているように髪の毛を扱う所作をもっと意識してほしい。スタイリストになるころにはステージで見せられる所作の実力をつけるために、だから、コームの扱いとかハサミの開閉とかうるさく言われてると思うけど全ては繋がっているということはわかってほしいかな。


DIRECTOR 久保木誠

『憧れの先輩たちと一緒のチームに入るのが夢だった』

さて、夢の本番までもう少しとなってきました、意気込みやその時の思いを聞かせて下さい。

僕は今まで先生とデモンストレーションとかで同じステージに立たせてもらったことはあったんですけど、こういう大きいショーに一緒に立つのは憧れで、小学生の頃からの夢で、先生をはじめレジェンドたち(憧れの先輩たち)と一緒のチームに入りたかった。
それがきっかけで美容師になったというのがあったので、その夢が叶うって決まった時はずっと震えてましたね。
今までのステージは同世代と作るものだったけど、今回は自分を育ててくれた先輩たちと一緒に立つステージなので緊張感がまた一味違いますね。

憧れのチーム、夢のステージ、これは今まで出演してきたステージとはまったく違う緊張感がありそう…プレッシャーに感じたことや苦労したことはありましたか?

先生と立つステージは挑戦な気がします。今までは自分がステージで作るヘアスタイルに先生からアドバイスをもらったりしていました、でも今の年齢になって「このヘアスタイルをやりたいです」と先生にプレゼンするところから始まったのは僕の中で大きな違いです。
でも、今回は最初から先生に「ピントは合ってるよ。」って言ってもらえてそれが最後まで自信になりました。
モデルさんの条件に合わせてクリエイションすることが課題だったので、自分のイメージにあったモデルさんをみつけるのに本当に苦労しました。自分の優柔不断な性格もあったり、やりたいデザインもあったので。
今回周りで支えてくれたスタッフ、特にモデルさんを探しつづけてくれたスタッフには本当に感謝してます。

先生に言ってもらった一言が最後まで自信につながったって言ってたけど、今回のような場面での先輩からの一言って本当に心強いよね。そしてこういう機会に支えてくれるスタッフに感謝できるって素晴らしいことだと思います、後輩ながら尊敬です。
最後に支え、応援してくれたスタッフに向けて伝えたいことはありますか?

やっぱりやり続けないとダメだなって本当に感じましたし、あとは”興味をもったらとりあえず動く”そうしないとこういう話は絶対に来ないなって思いました。
実際に自分もサロンワークが中心でここまで来て…でもここ数年、クリエイションもしたいと思って夜に作品撮りをするようになったり、そういうきっかけがないとこういう場所には立てないってうことを実感しています。
その中で身に付けた技術や感性がお客さんにも還元されているっていうことがとても嬉しかったし、楽しかった。
まずは目の前のことをやる、そして不得意なことにあえてチャレンジすること。
誰でも初めてのことはあるし、その姿を見て笑うひとは”やってない人”だから気にしないでどんどん挑戦してほしい、ヘアーショーに出るとモテるしね。(笑)

インタビューまとめ

5名の出演者に16名のモデルさん、そしてバックヤードを任された32名のスタッフ、総勢53名で臨んだTEAM PEEK-A-BOO。
「ステージを作り上げることはシンクロナイズ、みんなが協力しあって作り上げるも」と先生(川島)が言っていたように一つのステージを作り上げるのには一丸となって同じ方向に進むエネルギーが必要で、出演者も関わったスタッフもそのことをわかって準備をしてきたんだな…とインタビューを通して感じました。
PEEK-A-BOOは45年の歴史の中でたくさんのヘアーショーに出演してきました、でも同じステージは一つとしてなく、その時代に合わせてヘアスタイル、メイク、衣装、音楽を決め、演出や構成を考えてステージを作り上げています。

楽しいことだけじゃなくて、時には悔しい思いや苦労もあったそうです。
むしろ大変だった辛い時間の方が多かったんじゃないでしょうか?こだわって時間をかけ、大変な作業にあえて挑戦する、手間と情熱をかければかけるほど終わった時の達成感、満足感、そして自分の成長を感じ取ることができるのではないか…ステージを待たずして熱い気持ちになりインタビューを終えました。

writer:hiroshi yazaki(PEEK-A-BOO)
movie:tomoya handa(PEEK-A-BOO)

当日のステージのダイジェスト動画やモデルさんたちのオフショットも現在準備中です、完成したらアップするので楽しみにしていてください。

Weekly Ranking

hiroshi yazaki

PEEK-A-BOO 原宿
序列ランク最下位のおじさん編集マン