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2023.01.26

矢崎 洋

マリー・クワントとヴィダル・サスーンそしてピーク・ア・ブー


今回取材したのは、日本初上陸のマリー・クワント展。ファッション界に大きな影響を与え、さらには女性起業家としても一目置かれる存在となるマリー・クワント、彼女のファッションやヘアースタイルは当時、ロンドンのファッショニスタに注目され人気を博します。
そんなマリー・クワントのヘアスタイル を担当したヴィダル・サスーンも脚光を浴び、瞬く間にヘアースタイリストへの頂点へと駆け上がっていきます。

そんなサスーンと共に働いたピーク・ア・ブーの代表川島文夫との関係からマリー・クワントが活躍した70年代のスウィンギング・ロンドンを彷彿させるヘアースタイルをピーク・ア・ブーが担当しマリー・クワント展とコラボレーションしました。

会場を貸し切りにした行った「マリー・クワント展×PEEK-A-BOO 特別撮影会」の様子も含めマリー・クワントについてまとめたコラムをご覧ください。




マリー・クワント展会場であるBunkamuraザ・ミュージアムの鳥屋さんに今回の展覧会の見どころなどをインタビューさせて頂きました。

「マリー・クワント展」はどのような展覧会ですか?みどころ等教えてください。

本展は、イギリス出身のファッションデザイナー、マリー・クワントの業績を紹介する展覧会です。2019年~2020年にかけて、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で開催された世界巡回展で、日本では初の回顧展になります。
「マリークワント」と聞くとあの可愛らしいデイジーのロゴが象徴的なコスメや小物を思い浮かべられる方も多いと思います。学生の頃ポーチを持っていた、とかお姉さんが鏡を使っていたという方も多いかもしれません。
ミニスカートやタイツなど今では当たり前のアイテムを世の中に広めたのもマリー・クワント。日本ではなかなか知られていない彼女の衣服に焦点を当てたファッションの展覧会になります。
元々は1軒のブティックから全てが始まりました。今や当たり前のものとなったファッションアイテムを次々と発表して世界的に普及させ、ビートルズらとともに若者文化「スウィンギング・ロンドン」の立役者となったのがマリー・クワントです。皆さんご存じのヴィダル・サスーンも実はクワントの活躍を支えた人物で、クワントの髪はもとよりショーのモデルたちのヘアスタイルもサスーンに任せており、ブランドイメージの形成には欠かせない存在でした。
本展ではクワントが1955年にロンドンで開いたブティック「バザー」の誕生から、1960年代の爆発的なミニスカートブームを経て世界的なデザイナーとなるまでの軌跡を、衣服や写真、映像と共にご紹介しております。

今回「PEEK-A-BOO」とコラボする経緯を教えてください。

マリー・クワントの印象的なヘアカットを手がけたのはあのヴィダル・サスーンでした。
ヴィダル・サスーンを日本に広め、継承したPEEK-A-BOOさんとぜひ何らかのかたちでコラボができないかとお声をかけさせていただき、今回のコラボレーションにつながりました。

展覧会グッズもかわいいですね!

そうなんです。今回、展覧会グッズにも力をいれておりまして、マリー・クワントが活躍した60年代当時の世界観を再現したグッズをたくさんご用意しております。
サイケデリックなTシャツや缶バッチ、紅茶缶など面白いグッズが色々です。紅茶缶は60年代にマリー・クワントから発売されたメイクアップ用クレヨンが入った黄色い缶をイメージしたパッケージに入っています!展覧会をお楽しみいただいたあとはグッズ売り場にもぜひお立ち寄りください。

展覧会をどのように楽しんでいただきたいですか?

今では当たり前となっているファッションも60年代当時はかなり斬新だったことがわかるような展示になっています。ファッションを堅苦しいものでなく、「着たいものを着る」という時代に変えていったのもマリー・クワントです。「あ、あの服かわいいな」とか「自分だったらどれを着たいかな」とか気軽な気持ちで展覧会にご来館いただけたらうれしいです。


そのほか、60年代ファッションでご来館いただくとオリジナルステッカーがもらえたり、Bunkamura内の映画館Bunkamuraル・シネマではマリー・クワントの映画も上映。そのほか、Bunkamura内のレストランなどとのタイアップもしておりますので、展覧会を全力で楽しめるコラボレーションも充実しています!ぜひご来館をお待ちしております。


展覧会特集ページはこちら

「丈も時代も変えた ミニの女王 日本初の回顧展」と題してマリー・クワント日本初の回顧展『マリー・クワント展』が2022年11月26日から2023年1月29日までBunkamuraザ・ミュージアムで開催されます。
同日から映画『マリー・クワント スウィンギングロンドンの伝説』も上映が始まる今話題のマリー・クワントとは一体どんな人物だったのでしょうか??
ファッションやヘアスタイルを中心に紐解いてみましょう。

外部サイトにリンクします

ミニの女王 マリー・クワント

1950年代ロンドンのファッションシーンに彗星のごとく現れミニスカートを広め、60年代のロンドンのストリートカルチャーを牽引したファッションデザイナー、マリー・クワント(MARY QUANT)。
60年代スウィンギング・ロンドンと呼ばれた世界の文化の中心でモードの先駆者という一面だけでなく女性起業家のパオニアとしても世界に多大な影響を与えた人物です。

当時、流行の発信地ロンドンのチェルシーに開店したブティック「バザー」がクワントの出発点です、当時のファッションに捕われない自由なデザインが評判を集めセレブや多くの若者に支持されます、そんなクワントがデザインし50年代に発表したミニスカートは世界中のブームとなり知らない人はいないというほどに知名度を確立していきます。
その後、60年代半ばにはトータルコーディネートをしたいというクワントの思いから化粧品を販売します、ファッションとメイクを連動させたプロモーションで化粧品は世界で反響を呼び人気を博します、特に人気があった日本では化粧品は今もなお日本で製造、販売されブランドアイコンである黒いデイジーマークは今も愛され続けています。

マリー・クワントとヴィダルサスーンのショートカット

マリー・クワントのファッションとヘアスタイルは切っても切り離せない深いつながりがあります。
クワントは1960年に、ヴィダル・サスーンに初めて髪をカットしてもらいます、その後1963年にはサスーンはクワントのために考案した「THE SHAPE =ザ・シェイプ」というジオメトリックカットでさらに絆を深め、サスーンはクワントのショーでもモデル達をクワントと同じヘアスタイルにカットするように依頼されます。
このヘアスタイルは後に「クラシック・ボブ」と称され、サスーンの美容人生にとって重要なヘアデザインの一つになります。
1年後の1964年にサスーンの代名詞となる最も重要なヘアスタイルの一つ「THE FIVE POINT =ザ・ファイブ・ポイント」をデザインし発表します、クワントも実際にザ・ファイブ・ポイントのカットにしています。
こうして、いつしかサスーンがカットしたショートヘアはクワントの代名詞となり世界中の人々の印象に深く刻み込まれました。

THE FIVE POINT / VIDAL SASSON

ヴィダル・サスーンとピーク・ア・ブー

ヴィダル・サスーンとヘアサロンPEEK-A-BOO (ピーク・ア・ブー)のつながりは1960年代〜70年のロンドンまで遡ります。
マリー・クワントが自由なデザインを発表している同時期に、革新的なヘアデザインをいくつも発表し世界の美容業界に衝撃を与えていたのがヴィダル・サスーンです。
サスーンのチームの中には東洋人で初のアーティスティックディレクターとして活躍した日本人がいました。
世界中で大反響を呼んだザ・ファイブ・ポイントに並ぶ名作「BOX BOB =ボックス・ボブ」を発表した川島文夫です。
川島はサスーンとともにロンドンを拠点としてサロンワーク、カット講習会、撮影、デモンストレーションにヘアーショーとさまざまな舞台で精力的に活動します、その後サスーンのもとを離れ本拠地を日本へ移します。

THE BOX BOB / FUMIO KAWASHIMA

1975年に日本へ帰国した川島は、カット技術を教える講習会やデモンストレーション、当時珍しかったヘアーショーで全国を回る傍、東京での出店の準備をします、そして1977年11月、東京 表参道にPEEK-A-BOOの1号店をオープンしました。

1977年 PEEK-A-BOO (1号店)

サスーンで学んだ美容哲学をもとに、日本人やアジア人の髪質や骨格に合わせたカットテクニックは人気を博し、支持され続けることで2022年現在、9店舗300名のスタッフを擁するまでに成長しました。

川島のDNAを受け継いだクリエイティブチームの活躍は日本全国にとどまらず、世界に向けヘアデザインを提案し、国境を越えヘアーショーを中心に作品を発表し活躍の場を広げ続けています。

サスーンから川島、そしてクリエイティブチームへとその哲学は時代の流れとともに進化しながら脈々と受け継がれています。

PEEK-A-BOO AOYAMA

信頼され続けるカットメソッド

ザ・ファイブ・ポイントやボックス・ボブのように構築的で美しいヘアデザインを作るには高い技術力が必要です。

生え癖や髪質・毛量・バランスなどを計算して、さらにその計算通りに形になるように骨格を見ながらカットしなくてはいけません。
PEEK-A-BOOではアシスタントのうちからそのカット技術、カット理論とデザインに対する哲学をメソッドとしてトレンドや時代の流れに合わせたカリキュラムをクリアしながらスタイリストまでの道のりを一歩一歩進んでいきます、そして生え抜きのスタッフのみがPEEK-A-BOOのスタイリストとしてデビューすることができます。
こうして来店されたお客様に信頼さ続けるために、受け継いだカットテクニックを日々磨き続けています。

最後まで読んでいただきありがとうございました、「マリー・クワントとヴィダル・サスーンそしてピーク・ア・ブー」いかがでしたか?
ミニスカートをはじめて発表し、自由な発想でデザインされた洋服たちで世界の女性を魅了し、デザイナーとしてのキャリアを駆けあがるマリー・クワント。
クラシック・ボブやザ・ファイブ・ポイントなど数々のヘアデザインを発表し世界に衝撃を与え、ヘアデザインの概念を変えたヴィダル・サスーン。
60年代スウィンギング・ロンドンという時代を生きた2人のデザインや哲学は国境を越え、時代を越えて受け継がれ、語り続けられています。
ピーク・ア・ブーはこれからも時代の流れにあったヘアスタイルをデザインしお客様に支持していただけるように懸命にあり続けます。
最後に、ピーク・ア・ブーのクリエイティブチームが作った60’sヘアコレクションをご覧ください。

60’s HAIR COLLECTION

01:ワンレングスボブ

マリー・クワントを彷彿させる6O’sを代表する重めシルエットのワンレングスボブ。
ハイトーンカラーにすることで個性を引き出しつつ現代を生きる女性像ともマッチしたヘアデザイン。
人によって長さを変えたりパーマやストレートなどで形を変えることによって、頭の形や髪質に関係なく似合わせられるスタイルです。
年代問わずモードなスタイルやおしゃれがお好きな方にオススメです。


02:ミニマムショート

60年代、女性の社会開放の象徴となったミニスカート、その時代にヴィダル・サスーンが発表したザ・ファイブ・ポイント をオマージュ、当時のマリー・クワントのように凛としたその時代の女性像を表現するミニマムショート。
目力を際立たせる前髪と品のあるレッドオレンジのカラーリングがクラシックなショートスタイルを一際輝かせます。


03:ピクシーショート

60’sを代表するモデルのツイッギーはマリー・クワントの衣装を身に纏い、幾度のランウェイを歩きました、そんな彼女の代表的なピクシーショートをオマージュしたヘアスタイル。
60’sのショートスタイルに見られるもみあげやえり足の美しいシェイプ感は残し、おでこが透けるような前髪にすることで現代の”抜け感”を表現したヘアスタイル。


04:カーリーボブ

60年代ツイッギーとともにマリー・クワントのモデルとしても活躍したパティ・ボイドをイメージさせるミディアムレングスのボブ。
外ハネは60年代を代表とするボブのヘアスタイリングで象徴的なデザインの一つです。
ベレー帽やターバンなどのヘアアクセを使ったアレンジもしやすくシーンに合わせて自由にコーディネートできるのも人気の理由の一つです。


リップラインボブ

もみあげの”Cカール”がスウィンギング・ロンドンを感じさせる当時日本でも人気のあったキスカール。黒髪が肌とのコントラストをより強く、あご上のリップラインが目を惹くショートボブに。
精巧なカット技術で織りなす髪の重なりが肌に馴染む毛先の質感とフィット感をプラス、ときおり見せるコケティッシュな表情が同性をも魅了する力を持つヘアデザインです。


ショートボブレイヤー

60’sを代表するポップなデザインやカラーの洋服との相性が良い顔周りにレイヤーの入ったショートボブスタイル。
個性が強いデザインの洋服にあえて柔らかいヘアデザインをプラスすることで自然に調和します。
重ためのバランスに前上りにデザインされたサイドの髪がちょっとレトロなデザインを感じさせながら軽さと柔らかさをプラスしているところがポイント。


ミニスカートが似合うえり足が短いショートカット、後頭部の丸みとサイドの厚みが甘くフェミニンな雰囲気をその中に凛とした女性の強さの中にヘアデザイン。
前髪は少し束間と隙間を作り大人っぽさと今っぽさをプラス。
絶妙な長さ設定でスタイリング、アレンジもしやすい


ワイドバングマッシュショート

襟足を甘く残すことで少し縦長でレトロな印象に。そうすることで今っぽさと少しの大人っぽさが出ます。
個性的なお顔立ちやモードっぽい雰囲気の方、求心的なお顔立ちよりかは遠心的なお顔立ちの方におすすめです。


マリー・クワント展 同時開催
「マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説」オフィシャルサイト

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writer:hiroshi yazaki(PEEK-A-BOO)

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