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*あの日、目が合って人生が変わった。推しがいると人は前を向ける|推し活編 #7

更新日:2026.05.01

Writer. 矢崎 洋

文・写真

坂口 ニ葉

Tsugiha Sakaguchi

一つ前の記事はこちら

*ライブハウスで生まれる奇跡 大人のための“感情のリハビリ”|推し活編 #6

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推しという存在は、ただの「好きな対象」ではありません。
誰かを応援することは、時に自分自身を支える行為でもあります。

ライブに足を運んだり、グッズを集めたり、SNSで活動を追いかけたり──
そうした推し活の背景には、「明日ももう少し頑張ろう」と思わせてくれる小さな希望があるのではないでしょうか。

現実に疲れたとき、推しはほんの少しだけ心を軽くしてくれる存在。
今回は、そんな「推し」という存在と、オタクの心理について、自分自身の経験も交えながら考えてみたいと思います。

推しという存在とオタクの心理

推し活やライブに行くことの根底には『辛い現実から逃げたい』という心理がある人も少なくないと思います。
現実とは違った場所、環境に触れることで異世界にいるような気持ちになります。
疑似恋愛をしたりアイドルに必要とされたりすることで承認欲求が満たされて「明日の希望」になります。
推し=明日への継続ボタンだと思っています。

アイドルだけではなくアニメやキャラクターも同じです。
アイドルのように同じ次元に生きているわけではないけれど気持ちは同じだと思います。
逆に見返りがないからこそ、自分の感情が本物だと証明できると感じやすいです。誠実な感情の置き場所なんです。

推しとわたし

私も実際に地元から上京したてのとき、友達もいなくて毎日寂しくて地元に帰ろうかと悩んだこともありました。
そんなときに私を支えてくれたのは紛れもなくアイドルでした。
最初に好きになった推しメンはもう卒業をしてしまって今は芸能活動はしていないのですが、その子がいたから私は今も東京で美容師ができています。
初めて会ったのはタワーレコードのリリースイベントでした。
アイドルは元々モーニング娘。やAKBは好きだったので見ていましたが、地下アイドルはその時初めて知りました。
まだメジャーデビューしていないファンの人も数十人しかいない。

ライブを観ていたら目があってその一瞬の出来事で、私の世界に推しという概念が生まれました。
あの日から、私の推し活がはじまりました。

そこから10年くらい経ち色々なアイドルの卒業を見届けて、今も私はアイドルに生かされています。

推し続けるということ

推し活は楽しいことばかりじゃないです。卒業、活動休止、炎上、報われない現実。
応援すればするほど、感情を持っていかれる瞬間も増えていくものです。

それでもオタクは、簡単には離れられないのもで、推しを好きでいた時間も辛かった時間も全部が自分の人生の一部になっているんです。

推しがいなくなったあとも、推しがくれた感情や勇気は、ちゃんと残ります。だからオタクは、また誰かを推すんです。

最後に

推しは人生を激変させる魔法じゃなくて、折れそうな日々をそっと継続させてくれる存在なんです。

推しができる前は推しがいるだけで、生きる理由になるなんて大袈裟だと思っていました。
でも私は今も推しに生かされています。
誰かを応援することで、自分の感情や生き方を肯定しているのです。

自分と重ねて推しの成長を見て私も頑張ろうと思うんです。

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