
著者:森見登美彦
価格:693円
あらすじ
変わった友人と祇園祭に出かけた「俺」は”宵山法度違反”を犯し、屈強な男たちに捕らわれてしまう。次々と現れる異形の者たちが崇める「宵山様」とは?(「宵山金魚」)
目が覚めると、また宵山の朝。男はこの繰り返しから抜け出せるのか?(「宵山迷路」)
祇園祭宵山の1日を舞台に不思議な事件が交錯する。
幻想と現実が入り乱れる森見ワールド全開の万華鏡のように多彩な連作短編集。
この本を読もうと思ったきっかけ
古本屋を巡った時、森見さんの見たことない作品を発見・・・!
あらすじを読んでみると、これまた面白そう!
お仕事の忙しい時期でも読めそうな短編集となれば次なる本はこれだ!!!!となり読み始めました。
この本の魅力は?
この短編は、全て祇園祭の宵山がベースとなっている。
バレエ教室に通う姉妹の妹、変わった友人に連れられる「僕」、偽祇園祭を作る若者たち、叔父、画廊に勤める男、最初に出てきた姉妹の姉とそれぞれの主人公が体験する宵山の1日を描いている。
祇園祭の宵山でおこる不思議な出来事ばかり・・・それは祇園祭だからなのか、お祭りだからか、京都だからか・・・?
それぞれ別の主人公の目線から描かれているが、宵山の夕刻、同じ場所で、それぞれ居合わせ、それぞれが不思議な体験をしています。
例えば、赤い浴衣を着た女の子たちに連れていかれそうになったり、起きても起きても宵山の1日が始まったり。(あんまり言うとネタバレになるので控えます。)
最後の「宵山万華鏡」では、本当の妖が出ているのでは・・・?と思う場面もあり、ハッピーエンドで終わるというよりも怖い話を聞いた後のような、スンッと冷静で”無”なままゆっくりと呆気にとられるような感じでした。
最後のあとがきなんかも良かったです。
『祇園祭の宵山は何度も出かけているが、翌日の山鉾巡行には、一度も行ったことがない。私はこのまま山鉾巡行を見ずにおわるのか。そう思うと宵山の夜だけを延々と繰り返しているような気持ちになる。』
そこから、この作品が生まれたのかと思うと作者の頭の中を覗けた気分でちょっと嬉しくなりました。
余談ですが、森見さんの作品では、違う作品たちがビミョーーーーに繋がっているということ。
今回も「宵山回廊」や「宵山迷宮」に出てくる、”柳さん”は前に読んだの作品の「夜行」にも登場し、
「宵山劇場」に出てくる山田川さんは、「夜は短し歩けよ乙女」に出てきたあの風雲偏屈城を作ったお方だと読んでいて気づきました。
主人公ではなく、サブキャラが再登場し、ストーリー的にもうっすら繋がっているとなると、それもまた読み返したくなります。(私も森見ワールドに迷宮入りしています。笑)
長くなりましたが、この本をまとめて話すのはなかなか難しいです。笑
一番は読んでみて、わかるでしょう。
素敵なファンタジーホラー(?)に行ってらっしゃい!!!!
本を読んだ場所
今回は電車の中。笑
カフェにも旅にも出ていません。
行きも帰りもこの本の中に入り込んでいれば旅をしているような気持ちになりますよね。それでいいのです。
こういう方に読んで欲しい
ファンタジー好きはぜひに。
次に読みたい本は?
「ヒトコブラクダ層ゼット」万城目学
上下巻あって、まだ読み途中なのです・・・!
流石にそろそろ読み終えないと・・・ね!


