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2023.10.16

須賀 真之介

いつまでも満足せず、沢山の事にチャレンジしています by 吉田 颯馬

ゲスト:
吉田 颯馬
取材:
木下 美咲

今回のLOOK at me ! はどんな時でも冷静で大人の落ち着きをみせてくれるPEEK-A-BOOのNEWクールガイ銀座中央通り店 吉田颯馬さんと、おっとりとした性格だが実は熱い気持ちの持ち主で様々な撮影のメイクも手がけるPEEK-A-BOO屈指のメイクアップアーティスト兼スタイリストのGINZA SIX店 木下美咲さんとの対談です。

今回は、2人の年齢も近いせいかお互いが肩に力が入った感じでした。いつも真剣に話す機会が少なく、なんだか新鮮だったらしいです。これからPEEK-A-BOOの期待のお2人の仕事に対して熱いトークをお楽しみ下さい。

是非、最後までご覧ください。


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銀座中央通り店の吉田です。よろしくお願いします。

銀座SIX店の木下です。よろしくお願いします。

木下さんは、僕の1つ上のトップジュニア(アシスタントの長)ですごく優しく時には厳しく、すごく尊敬できる先輩だなと思っています。同世代ですごく輝いている先輩の1人で、特にメイクもヘアと同時にやっていて引き出しもたくさんある木下さんはキャパが広いなといつも思っています。
いつもは質問してもちゃんと答えてくれないので、今日はいい機会だと思って指名させていただきました。(笑)

こんなこと、初めて言われました。(笑) 

初めて言いました。(笑)
早速質問してもよろしいですか?

はい!!

アシスタントの頃にこれは苦労したなって思うことってありますか?

中央通り店でアシスタントしてた時はまとめるのが難しくて。吉田君みたいに、いつも遅刻してくる子もいたので。(笑)

ちょっと、これはNGです。(笑) 

撮影とかが好きでよく撮影に同行していたので、カリキュラムが結構進むのが遅くて、それはすごく大変な事のひとつでしたね。
私のデビューは6年目になる前位だったので、ちょっと時間がかかりました!
色々な撮影に同行して勉強させていただいたのですが、その分カリキュラムのカットやブローにすごい苦戦しました。

なるほど!
僕は木下さんからトップジュニアを引き継いでやりましたけど一緒に働いてたくさん勉強させてもらってはいましたが、いざ、自分がやるとなるとまとめる事の大変さを知ってすごいストレスを感じました。
木下さんがやってた時のまとまり?っていうのはすごく良かったなと感じていたので、やっぱり自分がやってみて、改めて尊敬する部分が増えました。

ありがとうございます!(笑)

まとめてる人達は1つとか2つ下とか歳が近い子達が多かったから本当に思いが届いてるかとか、向こうもこうして欲しいっていうのがあるけど言えないっていうのもわかるし、なんかその感じをどうして良いかがわからなかったですね。難しいですね…。
木下さんもそうですけど、お互い同期もいなかったトップジュニア時代だったから相談したりができないのも大変なことのひとつでした。

確かに、後輩の意見を聞くのは難しいけど、吉田君は後輩の子達ともうまく会話ができていたから、それは全然問題無かったように見えたけどね。
実際、吉田君がスタイリストになった時にアシスタントの皆んなが祝福している感じがすごい伝わったし、なんだかんだあったかもしれないけど、ここまで吉田君がしっかりスタイリストになってくれたのが皆んな心から嬉しかったんだと思う。

木下さんにしかできない質問ですが、メイクとヘアを考えて作品撮りをしているじゃないですか?
僕たちだったら、髪型を考えて、メイクはこうするとか衣装をこうするとか考えますけど両方できる二刀流の木下さんはどのような発想で考えているのか頭の中がどうなっているのかが気になるんですよ。
特にサロンワークの中での大切にしていることはありますか?

まず私は、サロンワークは寄り添い型になると思います。
最初の方は話を聞く!お客様が知りたいと思った事は説明したり提案したりするけど、最初はしっかり悩みを聞いて共感していくようにしています。
そこから打ち解けてきたら、お互い話しやすくなって信頼関係が築けたら、提案というよりはこんな事もできますよ。みたいな感じで選択肢を広げていきます。引き出しが沢山あることは伝えるようにしているな。季節が変わる時とか髪の毛に生じる負担などやアイデアなどを説明すればお客様も定期的に来てくれるようになるのかなと思っています。

アシスタントの時から提案上手でしたよね?(笑)

そんなとこまで見ててくれたの?嬉しいっ!(笑)

メインの仕事をしてて、ある程度スタイリストがお客様に話を聞く前に要望聞いたり、意思疎通してて提案していたのを覚えています。それは、スタイリストになっても健在なんだなと思います。

提案するためにはまずは信頼してもらえないといけないと思っているから、たわいもない会話も大切で。
例えば前回どこどこ行くって言ってましたよね?どうでした?とか
海行くって言ってましたよね?髪の毛少し色抜けましたね!とか、その人のことをわかって提案したいよっていうのを見せるようにしてました。
そうするとお客様が心を開いて任せてくれたりするのがポイントなんだと思うな。

なるほど!提案の前の信頼感っていうのが大切ですね。勉強なります。流石ですね!

吉田君も指名多かったから安心して見てましたよ!

普段は真剣な話してないからなんか、新鮮ですね!
すごいいい機会です!

吉田君は、逆にどうですか?

僕も聞く側というか、寄り添い方なのかなと思います。
こうした方が良いと思った事があれば必ずお客様には伝えるようにしています。
選択肢をいくつか出して、否定はしないですけど、これも良いけどこっちの方が良いよっていうのは伝えるようにしています。その時に細かい技術工程とかも説明して、選んでもらうようにしています。
選択肢は与えるけど、より良い方に導くようにしています。

20代の今抱く、【木下美咲像】はありますか?

とりあえず、この1年間は集客やサロンワークに対してめちゃくちゃ頑張ろうと思ってそこに力を注いでいましたけど、20代って考えると、もっと自分の外部の仕事を増やしたり、やっぱりメイクが好きだから、メイクの講習をもっとやりたいし撮影ももっとやりたいしJ HAで賞もとりたいから今年からまたメイクの学校に行ってクリエイティブの勉強して、20代までにはその賞にノミネートされたいと思っています。
それに向けてがんばります!

すごいですね!壮大な目標ありがとうございます。

クリエイションが好きだけど、それをただやっていて、サロンワークがおろそかになってしまうと、バランスが悪いから、そっちの土台も固めつつクリエーションができる人になりたいなと思っています。

クリエイションはヘアもメイクも自分でやってって感じですよね?

メイクだけでもやってて楽しかったんだけど撮影してて自分で全体像を作りたいなと思って、いざやってみるとヘアが出来なさすぎて…。

そんな事ないっすよ!

へへへ。ありがとう(笑)

でも色々な美容師さんの作るスタイルを見たいから、それもあってメイクの学校に行きたいと思っています。
吉田像はありますか?吉田君いくつだっけ?

28になりましたね!一個上なんで僕の方が!

そうだよね!
あと2年くらいで何かありますか?

今はお客様をしっかりやって自分の土台をつくっていきたいと思っているので、サロンワークをしっかりやってもっとお客様を増やしたいです。
焦りはありますね!
PEEK-A-BOOってそれだけじゃないですよね、外部の講習あったりとか、撮影したりとかたくさんやる事があって色んな人がいるじゃないですか?
その人達のエキスを吸いまくってやろうかなと思っています。(笑)
講習もたくさんついて行かせてもらって、この人の講習はここが凄い重点置いているとか、全体的にバランスとっているとか、講習一つにしてもみんな違うからそこの所を学んでいこうかなと思っています。
それが今の自分にとっては凄く大切だなと感じています。
30歳になった時に爆発するためにはやっぱりサロンワークに土台がないと動けなくなるなと思うので少しですけど努力はしてます。

流石ですね。
吉田君は1度違うサロンでスタイリストになってPEEK-A-BOOでまた1からアシスタントやってスタイリストになってるじゃないですか?
地元でスタイリストになったのと、今こちらでスタイリストでなったのとで違いはありますか?

そうですね、そもそも東京に出てきたくて来てカットが好きでよくPEEK-A-BOOのカット見てて自分がここにきたらどうなるんだろう?って思ってまずきたんですけど。
実際アシスタントの時は全然実感なくて、でもカットは楽しいし毎日刺激はあるし、スタイリストでお客様を持ってた自分と、アシスタントになって自分のお客様ができないのは、わかっていたけど歯痒い感じでした。
スタイリストになってから思うのは、お客様がこうしたいとか髪型とかやデザインカラーも前より狙って上手く出来るようになったのは凄く感じています。アシスタントの4年半くらいの期間は自分にとって凄く必要だったなと思います。
アシスタントに戻ってからは、年齢的にもマイナスなところはあるけど、それに比べものもならないくらい良かったことの方が多いですね。
地元にいて東京行くか迷ってる人は、東京来た方が良いよって胸張って言いたいです。

そうだよね、経験したからわかる事だよね!
もう一つ良いですか?
これからスタイリストになる子にこれはやっててよかったよって事ありますか?

1番思うのは、カリキュラムとかサロンワークの課題とかはみんな決まった時間というか制限はあるじゃないですか?でも、結果みんなやってるとこは一緒だからスタイリストになったら差が出ないと思うんですよ!
それ以外のところに取り組んだ方が良いかなと思います。コンテストかもそうだと思います。

例えば、次の月曜日に誰かの撮影があったら行った方が良いし誰かの講習があるならついて行った方が良いし、なんとなく、躊躇う気持ちってあると思うんですよね?
でも、行ってみて体感する事ってすごく大事だと思うんです。
普段サロンワークで、黙って切っているスタイリストがここはこういうふうに切ってますって言わないじゃないですか?
それをカットの講習とかだと聞ける!
なるほど、こうゆう理由で切ってるからこういう風にドライヤーしなきゃいけないんだ、とかわかってくると思うんですよね?
とある撮影で前髪すごくを触っているスタイリストがいて、でもその人の拘りがそこにはあって実際サロンワークでその人仕事を見ていると、やっぱり前髪は時間かけて切っていたりしているのが見えてきたりして。
だからやっぱりもっと外に出て自分の目で色々な景色を見たり、自分がどれだけ出来ているのかとか立ち位置を確認することは大切なのかなと思います。

凄いなー。
流石です!!

木下さんはちなみに、休みの日は何していますか?

丸一日休みって全然ないなって、この1年振り返って思いますね。(笑)
休みで何をしていたかなんて思い浮かばないです!
ちょっとした合間で友達とご飯食べたり、美術館行ったりとかそんな感じですかねー?
でも、ご褒美は考えていて今の自分の目標が達成したら、LAに行こうと思います。

えーー、良いですね!

それこそ、メイクの学校いったりするのがこれからすごく楽しみで、今の環境だと人数も多いから休み合えば職場の人とご飯行ったり出かけたりするけど、他の人と交流したり色々な人に出会ってみたいなって今はすごく思います。もっと外を知りたいです。ずっと同じことはできないので、常に刺激を求めていますね。(笑)

僕は、時間があけば地元から来てる友達とかとご飯行きますね。全然、美容師じゃない人達と行く事が楽しいですね。自分で何かをやってる人とか、芸人でYouTubeやっている人とか、アパレルやっている人とか時間の使い方が凄いなとか考え方が面白いなとか話を聞いて思います。どうしても美容師ばっかりと話すことになるので全く違う職業の人とかから刺激をもらっていますね。

木下さんにとってPEEK-A-BOOってどんな場所で更にいる意義とかって考えた事ありますか?

あんまり1人でやろうとかは考えてないので、ここでは経営とかは何も考えずに、ただ美容のことだけを考えれるのが楽しいといつも思っています。
あとは私自身がメイクといえばって言われるようになりたいです!

僕は、色々な人が見れるってことが大きくて。それは他のサロンでも見れると思うんですけど、美容師として目指す方向は定まってきてるので、そこを示す先輩がいるのでそこがすごく大きいです。

そうだよね!それはすごく私も思うな!
これからは私達がそうなれるように頑張っていきましょう。

はい!
今日は本当にありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。
年が近すぎてなんか少し恥ずかしくて緊張しました(笑)


あとがき

今回のお2人は年齢も凄く近く、苦楽を共にしてきた戦友みたいな存在でした。

お互いに辛いことや楽しいことを共有し助け合い、現在では様々なシーンで活躍するお二人に今後も注目です!

二人の雰囲気は少し硬くぎこちない感じではありますが、仕事や自分の将来に対しての熱さが伝わってきました。

是非記事を読んで、沢山参考にしてみて下さい。

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shinnosuke suga

PEEK-A-BOO AVEDA アトレ恵比寿
PEEK-A-BOO新時代を担う”LOOK mag.”初代編集長