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2024.04.03

岩崎 桃子

“迷わずYES”の姿勢でチャレンジし続ける by 吉田 武史

ゲスト:
吉田 武史
取材:
栗原 貴史

今回のLOOK at me ! は8月にデビューしたばかりのサッカー小僧のアトレ恵比寿店 吉田武史さんと飛ぶ鳥を落とす勢いで大活躍のNEWoMan新宿店栗原貴史さんととの対談です。

あまり交わったことのないお二人ですが、吉田さんの熱望で実現しました。

若くしてアートディレクターに就任され、JHA受賞と作品撮りにも力を入れてらっしゃる栗原さんは一番近い憧れ的存在なので指名させていただきました。本日は宜しくお願いします。

宜しくお願いします!

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栗原さんは、どうやって新宿店を任せてもらえるようになったんですか?僕は今25歳でデビューしたばかりなのですが、今後の目標にしたいのでこれまでの歩みを知りたいです!

スタイリストデビューしてからは、表参道にあった旧アネックス店で山内さんのもとで10年くらい勉強させてもらっていたよ。その後に、原宿店の伊東さんの店舗に移って2〜3年たった時に新宿店ができることになって、プッシュしてもらえて新宿店を任せてもらえることになったんだよね。
チャンスをもらえてすごく感謝しているよ。ただ立ち上げは、若手メンバーだけで集まって一番年上が俺だったから、正直ものすごくプレッシャーもあったし絶対に失敗できないな…って怖かったよ。オープンした当時33歳だったんだけど、俺がこけたら次の世代の若手にチャンスが回ってこなくなっちゃう、と思って。だから絶対にこけられないなという思いがあったよ。オープンして3年間くらいまともに寝れた記憶はないかも。(笑)

そうだったんですか。
皆んなから信頼も厚く、栗原さんはまとめるのが上手いですよね。意識してたことなどありますか?

お店の設備が良くて綺麗なことも大事だと思うけど、それよりそこにいるスタッフの空気感や気持ちが結局は一番大事なんだってPEEK-A-BOOで働いて気づいたよ。人がどれだけいいかでお店の技量って決まると思っているからそこを大事にしたのが良かったのかなと思ってる。
任せてもらえて先生、社長はじめ、色んな先輩に本当に感謝してます。

栗原さんの力量がすごいですよね!本当に難しいことですから。栗原さんは皆んなに好かれて慕われているなととても感じます。

皆んなそうかもしれないけど人に嫌われたくないんだよね。お客さんにもスタッフにも。だから飲みに行くのもだし遊びに行ったり仕事もプライベートも常にコミュニケーションをとることを大事にしてきてるよ。

色んなリーダーがいるなかで、リーダーの個性がお店にとても反映されやすそうですけど栗原さんはそれを押し付けないで皆んなで新宿店をつくっていこうとされている感じが素敵です。

それは俺の理想でもあるんだよね。トップダウンの店よりは、皆んなが考えて皆んながいい方向に向かっていかないとこれからは良くないと思う。各個人が自分の役割を自分で見つけて動いていかないといけないと思うし、それは山内さんから教わったことだよ。

そう言われると山内さんと栗原さん似た雰囲気がありますね。

山内さんって怒ったり注意とかほぼ言わないよね?!言わないのが一番厳しいって言われてきたよ。

確かに。。。山内さんのあの笑顔は、実は僕一番怖いかもです。(笑)

言われないからこそ自分で考えないといけないしね。言わなすぎてもダメだし言いすぎてもダメだし結構難しいんだけどね。分かりやすい言葉で伝えるようには意識してるよ。

そうなんですね。話は変わりますが、撮影の時の発想やデザインはどこから引っ張ってきてるんですか?

まずテーマがあったとしたらそのテーマを徹底的に深掘りしていくかな。たとえば80年代っていうテーマだったとしたらその当時のヘア、ファッション、メイク、音楽、映画、政治など色々な角度から見て今の自分がいいなって感じるものを組み合わせて作っていってるかな。

撮影の時は、イメージをしっかり決めておくけど、やりながら方向転換していくこともある感じですか?

そうだね。その時の撮影メンバーって毎回違ったりするし、作品撮りは70%くらいイメージを決めておいて残り30%はその時の皆んなとの空気感で作っていく感じだね。
その作品のポイントになりそうな髪の毛は、一応残しておいて当日調整してることが多いよ。

撮ってる最中にもう一回切ったりされてるんですね!

そう。細かいところはその時微調整していくね。
俺は昔から回数をやらないと上手くならないタイプだし、撮影も回数をこなして上手くなってきたタイプだから練習もそうだし、撮影もイメージってなかなか湧いてくるものじゃないからとにかくたくさんの写真集や資料を見まくってる。

最近僕も撮影をするようになって、写真が硬い雰囲気になっちゃうのが悩みで…。この前ボブスタイルとメンズスタイルを撮影したんですけど、カットが重かったのか、、⁈実際にみるといい感じ!って思うんですけど写真でみると重くみえてしっくりこなくて、いい感じの雰囲気にもっていくのが難しかったんです。ロングスタイルの仕上げも苦戦します。。どうやったらいいですかね?

それはね、やってたらだんだん上手くなってくるよ。だた色気、セクシーさを常に考えてた方がいいよ。その人が魅力的にみえるポイントってちょっとしたことだったりするから。曲線がいいのか濡れ質感がいいのかとか。今ってどこかに色気を感じるスタイルってのが大事だと思うんだよね!そういうのを考えてみるともっと柔らかく良いムードの仕上げになるんんじゃないかな。

色気、、、なるほど。難しいですね。。。(笑)

20代だとそう思うかもね、だから夜遊びにでかけた方がいいよ。(笑)男女問わず年齢重ねた時に色気がないとダメだと思うなぁ。

頑張ります!!

俺は初めて作品撮りをしたのが28歳くらいで遅かったんだよね。当時まず携帯の画質も良くないしSNSもそんなに無いし周りにやってる人があんまりいなかったから始めた時は本当に大変だったよ。何にも分かんなかった。何からやったらいいか考えてみて、どんなヘアスタイルとか雰囲気が好きなんだろうって自分と向き合ったりしてみて今に至るかな。俺はジオメトリックなクラシックスタイルも好きだし、コンサバティブな雰囲気も好き。けど今の時代は何でもできないといけないから情報をたくさん得ながら美的センスを上げていくのが大事だよね。
あとは一回壊すっていうのも大事かも。綺麗に作りすぎるよりも一回ヘアスタイルを動かしてみてその後収めていっていい感じのバランスを見つけていくのがお勧めかな。壊す勇気を持ってみて。でも壊す勇気を持つためには結局最終的に大事なのがベースのカットだよね。

確かに。そこがないとただの崩れたスタイルになちゃいますね。。

壊しても大丈夫なようにベースのカット、つまりベーシックを学ぶことって必須だね。吉田くんはカットめっちゃ好きだし上手だから伸びると思うよ。ベースカット後の時代に合わせた質感までこだわれるようになるともっと楽しいよ。

そういってもらえて嬉しいです。カット大好きなのでウィッグカットの練習はとことん突き詰めてできるんです。撮影も参考に頑張ろうと思います!
最後に栗原さんが今一番ハマっていること、何か知りたいです!

今年、ドゥカティって大型バイクを購入したから最近はバイクかなー!

大型バイク!カッコイイですねー!

仕事忙しくて環七通り越えれてなかったけど(笑)夏の有休休暇で実家の静岡に行ってきて。やっとツーリングできたよー。
吉田くんも取ったほうがいいんじゃない?

じゃ、取ってきます。(笑)取れたら一緒にツーリングお願いします。

是非取ってよー。一人ライド辛いからさー、一緒に行きたい。(笑)

吉田くんは今思う目標だったり、何かあったりするの?

目標は30歳までにトップスタイリストになることです。地元もこっちなので昔からの友人だったり家族にも来てもらえるんで絶対喜ばせれるように気合い入れて頑張ってるところです。
僕昔から目標が達成できないことが嫌いなので、決めたら細かく逆算めっちゃしていくタイプなんです。だから栗原さんと話してより突き詰めていかなきゃなと今思ってます!あんまりお話しする機会が今までなかったですけど今日色んなアドバイスをくださって人柄の良さからやっぱりすごい人なんだなーと分かりました!越えれるように頑張ります!

頑張って!また話そう!

はい!今日はありがとうございました。

あとがき

アシスタント試験の時から、どのヘアスタイルもひときわ上手でセンスがあるなぁ〜と吉田くんのことは気になって思っていました。ようやくスタイリストデビューと聞いて嬉しいです。おめでとうございます!PEEK−A−BOOの期待の新人!といえる彼に、私も注目して刺激をもらっていこうと思います。まず目標を立ててそれに向かってコツコツ継続した努力が身を結ぶんだなぁとお二人の姿を見て思います。分かっていてもこれってなかなか出来ないことですよね。こちらも気合が入りましたっ、そして私も色気をテーマに頑張っていこうと思います。(笑)

writer 岩崎桃子

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その人らしさの似わせを大切に再現性のあるスタイルを作ります!