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初心の気持ちを今も。これからも。by澁谷アスカPEEK-A-BOO 原宿ハラカドの澁谷アスカが、ONE店で活躍する鳴澤 良介に聞く「初心」の話。 初対面から感じた圧倒的なエネルギー、川島先生のもとで培った“お客様起点”のスタンス、そして外部講習で広げた視野 […]
今回の「LOOK at me!」は、PEEK-A-BOO GINZA SIX店 小林颯さんが、PEEK-A-BOO ONE店で活躍する涌波茄生さんにインタビュー。
涌波さんと働いた5ヶ月間で、後輩に接する時などに相手のことをしっかり観察してるのが凄いなと感じた小林さんの希望で今回の対談が実現しました。
現代の教育や、自分プロデュースを問う内容などの、これからの課題を熱い2人が語り尽くします。
是非、最後までご覧ください。
銀座SIX店小林です。よろしくお願いします。
ONE店で涌波です。よろしくお願いします。
今回、涌波さんを指名させていただいた理由としては、
5ヶ月間ONE店で先生アシスタントとして働かせていただいた中で、
涌波さんは、後輩に接するとき、相手のことをしっかり観察してるのが凄いなと感じたからです。言ってほしい言葉だったり、ダメなことはダメと指導してくださって、言葉の一つ一つに温かさがありました。
僕も面倒見ることが好きで、後輩のことを見てる方だと思うんですが、自分と同じようなところを感じたので指名させていただきました。
営業中や営業後、後輩と接するときに気をつけていることはありますか？
涌波さんって後輩にストレートに意見を言うと思うのですが、
その後のカバーだったり、言葉選びがすごい繊細で、僕はすごいお手本にしたいなと思っています。気をつけてることがあれば教えて欲しいです。
すごい気をつけてます。僕が後輩に対して、
指導する時は、怒るっていう感情をどのくらい伝えるかです。
僕は絶対にその人のためになるんだったら伝える。
自分の感情とかを入れない。
この人のことは嫌いだとか、そういうの関係なしに言う。ってところですかね。
美容師だし、楽しい職業を自分達はやってるわけだから楽しみたいっていうのが１番あるからね。
今の時代的にも、僕は後輩を一人の人として見ていて、先輩も先輩ってあんまり思ってないっていうか。
失礼かもしれないけど、その雰囲気が今の時代と合ってる気がしてるんだよね。後輩から学ぶこともあるし、先輩に意見するということも必要かなと思う。
なるほど。すごいしっくりきます。
GINZA SIX店どうですか？後輩との関係性は？
GINZA SIX店は、上下関係がしっかりある。
今の時代の教育で、甘かったら甘かっただけで全然成長しなかったり、厳しかったら辞めてしまったり。
これから先は後輩の教育が、より大事なんじゃないかなと思いますね。
そうだよね！小林君もこれからもっと後輩が増えていくしね！
先生（＝川島文夫）と飲みに行くことってないじゃん。先生とは営業時間内でしかコミュニケーションをとれないと思うだよね。
その短い時間でも先生は人とのコミュニケーションがめちゃめちゃうまいなって思うのね。
そのひとつは、飴とムチの使い方が上手いんだよね。
昔だと飲みに行ったりして、先輩とコミュニケーション取ってたけど今の時代的にはそんなこともなかなかないと思うのね。
仕事に対しての言いたいことをお互いに言い合ったりするのはもちろんだけど、先生ってお菓子くれたりとか結構あるじゃん？
ああいうのとかもコミュニケーションのひとつで、後輩と接する上で大事なのかなと思う。
週４日の出勤の中で先生がいろんなコミュニケーションを取ってるっていうのが、僕の中では参考になっていて、いい関係を築いているっていうのがすごい思うこと！
でも確かにONE店で働いている時には、先生の人間関係の作り方が本当に勉強になりました。
ちゃんと怒るんですけど、ちゃんと飴があってすごい愛情あるのを感じました。それが先生がずっと愛されている理由なのかなと思いますね！
個人的にスタッフと良い関係を築けてたり、愛されてたり愛してたりする人は、それがお客さんに伝わるなと思っています。カラー剤を後輩に作ってもらう時のコミュニケーションだったり、お客様が見ている場面で『この人スタッフ同士、仲がいいんだな』っていうのがめちゃめちゃプラスだと思う。
スタッフ間では怖い先輩なのにお客様にだけは優しいっていうのは、僕は結構苦手なんだよね。自分がお客様として行って、もしその場面を見たらすごい嫌だなって思う。日頃からスタッフとの関係性を作っておくと、今後良いんじゃないかなって思ってます。
確かにそうですね！ありがとうございます。次の質問をさせていただきます。
僕は今月からデビューしたんですが、涌波さんが今デビューしたとして、この時代と涌波さんの気分的に一番に何を優先しますか？
技術的な事？それ以外の集客のこと？
集客のことも、技術の事も聞きたいです。
トータルで、何が優先順位が高いかっていうところが気になります。
美容師って全部やらなきゃいけないじゃないですか？
練習も、SNSも、撮影も、色々やるべきだと思うんですが、何を優先でやるべきなのか。
僕はあまり器用じゃないので、結構迷ってて。練習したい自分もいれば撮影したい自分もいるし、SNSに思いっきりベクトルを向けたい自分もいるし、難しいです。
多分全部やった方がいいじゃん！迷ったらまずは全部やることも大事だし、やってみた中で優先順位をつける感じかな。
でも、お客様が来ないとテンション下がっちゃうよね。
そうですね。
初めは、どれだけお客様が来てくれるかがテンションも、モチベーションにも繋がると思う。
今やりたいことをやって、結果的にお客様を集客できてたらそのまま続けれるけど、お客様がもし来なかったら続かないと思うんだよね。
優先順位としては、１番お客様が来るのはどこからだろう？っていうのを考えた方がいいかな。
僕がやってた技術的な事だと、カット以外何できるんだろうってまずは考えた。
PEEK-A-BOO=カットだけど、それ以外のお客様もいるよね。そこを強みにしたらプラス１個違う核ができるかなっていうのはあった。営業時間に友達とかモデルさんを呼んで、縮毛矯正を勉強して、自分の強みをさらに強くする！っていうところを取り組んでたかな。
それが強くなった時に、どう発信しようかなってSNSを考えるようになってきて、それがまたお客様に繋がって、みたいな。
そこをやりつつ、撮影とかSNSとかやっていくと、次にどうやって綺麗に撮れるかっていうのを考えるようになったりするよね。
1個集中してやるとそれが広がっていって、全部スムーズに派生していくから、まずは1つに集中してやった方がいい気がするな。
なんか得意なのはないの？
僕はカットが好きなんですけど、デジタルパーマとパーマをやっていきたいなと思っています。
協力してくれるモデルさんを呼びながら撮影してちょっとずつやってるんですけど、そういう意味で涌波さんはストレートパーマ押してるじゃないですか！
そこはすごく参考にしています。
いいよね！
デジタルパーマはストレートを強化していって思ったけど、後日カット施術でお客様が戻ってくるから、結局カットが大事だよね。カットが決まってないとストレートも決まらないなっていうのがあるから、デジタルパーマを極めてる時にもう一回カットをしっかりやらないと！って思うんだよね。
それが結果的に自分の技術を押し上げるからいいんじゃないかな。
なるほど。涌波さんがデビューした3年前、一番大事にしていたことは何ですか？
デビュー当初は、新規のお客様と接する機会が少なくて、入客させていただいた時に、カウンセリング力不足でなかなか仕上がりが決まらないことが多かったのね。
その時に、カウンセリングがすごく重要だと感じていたことがあって更に勉強したんだよね。
カラーを決めたり骨格の話をしたり、その日のスタイルの８〜９割をカウンセリングの時点で決めれるようにお客様としっかり話すようにしました。
そのやり方として、iPadにピンタレストを入れて、まずはロング、ミディアム、ショートのフォルダを作成して、その中からお客様の好きなスタイルの雰囲気を選んでもらってる。
事前にスタイルをお客様と共有しておくことで、スムーズに作業できるようになるよね。
そこから、カラーも暖色系・寒色系などに分けて、お客様が選びやすいようにしてる。
苦手だったからこそ、ここまで改善できたとは思うな。
お客様と自分の意見をうまく合致させる事が重要だよね。
これは売れているとか売れていないとか、お客様の有無に関係なく、常に意識すべきことだと思うな。
準備の部分が大切ですね。ありがとうございます！
ちなみにカウンセリング動画ちょっと撮ってるんですけど、やっぱ自分のカウンセリングの下手さ加減がすごい際立つんです。
確かにあるよね。意外と声のトーンとか低いとかね！
そうなんです！
最後に、冒頭にも触れたように、私はオンオフの切り替えが得意ではありません。アシスタント時代も、カリキュラムが最も重要で、営業とカリキュラムの進捗状況にばかり気を取られて、練習しかしてこなかったという自負があります。なので、あまり遊びに出かける機会がありませんでした。
休日も、少しは遊びに出かけた方が、お客さまとの会話にも繋がりますし、様々な経験も増えると思っています。このバランスを取ることが、私の課題だと感じています。涌波さんは、どのように意識してバランスを取られていますか？
最近特に僕も気にしてて、オフの時間、営業時間内の時間の使い方っていうのは模索してるんだよね。夏休みの長期休暇を使って島に一人で行ってみたり、今までやって来なかったことを一応やって、美容考えずに、その空間を楽しむ事はしてる。あとは、最近は朝からジム行って、リフレッシュしてみたりしてる。
やってて良かったと思うのは、島に一人で行くこと。知らない人でも、話しかけにいけば思った以上に会話ができたりするんだよね。自分の中でルールを決めていて、出会った人全員に喋るようにしてること、携帯を使わないということを課して過ごしてみてる。
その結果すごくコミュニケーション能力が上がったし、どのテンションで話したら、快く受け入れてくれるんだろうってところを考え出したんだよね。
例えば声のテンションで、呼び方、
「お父さん」「おじさん」とか呼び方変えてみると、反応が違うからそれが面白かったりする。
会話をした結果、お客様としてお店に来てくれて集客につながったりすることもある。
とにかく一人でもできることを考えた方がいいと思う。
一人でやっぱそうですね。
その状況じゃないとやれないこととかって結構ありますよね。
一人でやってみたいことってある？
あります！『一人で早く飲みに行った方がいい』『飲みに行って仲良くなって、結果それが集客につながってくれたらハッピーだよね』っていう先輩からのアドバイスもあるので、それもしたいと思ってます。
あとは、体力的にきついこと、山を登ることもしてみたいです。
富士山行きなよ！
まずはリフレッシュにもなるような、体力的にきついことしようかなと思います。ちょっと、人が不安になるようなことを一人で島行くとかの方が人の助けが欲しくなるじゃないですか。そうするとやっぱちょっと話しかけたくなるので。
飲みに行っても、一人で飲んでるだけだなってなっちゃいます。
正直、一人飲み合わないタイプだよね。僕も向いてないからあえてやってるんだけど。
飲みにいく以外で同じようなことができたらそれがいいと思うんだよね。何かすぐ行動に移せるようなことがあったらいいかなと思う。とりあえず次の休みは山に行くってことで！
でも富士山以外だ！もう閉まってるから！（笑）
小林君の話を聞いてて、きついことするのって確かおもろいなと思って、美容師的なキツさじゃない体力的、精神的なキツさって自分に負荷かけるのは本当にいいなと思う。登山にはその時でしか得られないことが何かしらあるから。
僕、お客さんってわざわざ時間かけてお店まで来てくれてるなと思うことがあるんだよね。
銀座に来るお客様は銀座に住んでない方が99%ぐらいなの。わざわざ来てくれてるんだよね。
それもありますね。まだ僕は24歳で、24歳の社会人って銀座にあまり来ないと思うんです。美容室だけのために来る、美容師としての魅力が自分にはまだ足りないからなかなか難しそうだなと思いつつ、表参道とかだとすごい来店しやすいのかなとか。ランチだったり、洋服を買いにも来るし、銀座って洋服はハイブランドが多いし、難しさを感じます。
じゃあ僕に質問してくれたデビューの時に気にしてたこと、今何を一番気にして、どう行動していこうっていうビジョン的なものはある？
一番感じているのは、当たり前ですけど、デビューしてみて暇になるっていうがゆえに。ショックを受けている場合ではないんですけど、、
美容師だからこそ、ちゃんとSNSもやりながら、しっかり技術もあって、時代にも合わせながら、ずれてない美容師になっていきたいなと思うのもあります。後輩とSNSを見ながら『これってどうやって人気な美容師になっていくんですかね』って質問がよく来るんですよ。なので、SNSで自己集客できるようになって、後輩がスタイリストになった時にアドバイスができるぐらいの先輩になれたらいいなと思ってるんですけど。
そうだよね。今小林君が悩んでることって、今後、後輩たちも同じ悩みが出てくるはずだから、そこから逃げちゃダメだよね。
僕も実際アシスタント1、2年目の時、SNSが流行ってる中でピークアブーでSNSをちゃんとやってる方って結構少ないなって感じていました。カット動画ってなかなか集客には繋がらないじゃないですか。フォロワーには繋がるかもしれないですけど、自己集客ができる美容師が今じゃ結構強いかなと思うので、そっからは逃げられないですよね
大変だとは思うんですけど、インスタインスタ、TikTokを頑張るしかないですよね。
ちなみに僕、中国のあのレッドってあるじゃないですか。朝、スタイリング動画を撮ってきて、アップしていこうかなと思ってて。
元々やってたんだけど、適当にやってたから、一回消して、自分発信だけの場を作ってそれが集客に繋がったらいいなって思ってる。
初めは趣味程度であげてる感じなんだけどね。
いいですね。
だってそうですよね、ピークアブー有名ですもんね！レッツ
今デビューした頃に思うのは、ピークアブーにしかない強さをしっかり使った方がいいなと思う。ピークアブーでしかできないことをいろんな媒体で使って発信していくべきだなとは思っている。
僕もちょこちょこしかやってないけど、もうちょい本格的にやろうかと思ってる。
SNSに寄りすぎると、少しピークアブーから外れるかなっていうのがあるよね。
他の美容室にちょっと寄っちゃうかなって。それが嫌なところでもあるし。
でも時代に寄り添っていっくってそういうことなのかなと思うし、難しいですよね。
ピークアブーが好きだからピーカーブーにいるんですけど。難しいです。
なんでピークアブーってやらないっていうイメージあるんだろうね？俺もあるんだけど。
でも先生めっちゃやってますよね！先生は多分やった方がいいってもちろん思ってると思うんです。
それって俺らの完全なるイメージでしかないんだよね。
先生、日常のふざけてるやつばっかあげてるから。
でもその中で先生の人柄見てくる人もいるわけで。
実際に大事なインスタンクラム見てきましたとか。
だから先生は『やってもいいけど、ちゃんとクオリティの高いものを出せよ』って僕がONEに言う時よく言ってましたけど、そうですよね。
カウンセリング動画とか、新しいものを見るの大変じゃないですか。カウンセリング動画とか、他の美容室がやってるようなことをやると、やっぱりどうしてもそっちに寄っちゃうんですよね。ピークアブーの強みって実際カットさせていただいて、あーなんか違うなってわかるじゃないですか。それをSNSで見てる人に届けるのが難しいっていうのがあると思うんですよね。
だからみんな、なかなか手が届かなくて、ピークアブの売りとSNSがあんまりマッチしてないって思っちゃうかなと。
僕が日頃から考えてるのは、ピークアブーはカットが得意だから、カット以外の違うことをずっと強みにした方が売れるポイントになるかなと思ってる。デジパを押したいってなったら、1〜2ヶ月後でも僕のデジパは持ちます！っていうところをSNSと繋げれば良いなと思ってる。
その時にカットも崩れてないっていうのが、一番ピークアブの強さかな。
今日はありがとうございました。僕は2週間くらいまでONEで働いてて、涌波さんは後輩に接する時、先生と話してる時に、本当よく見てるなと感じました。少し自分に似たところを感じてたので、こうやってお話聞けてうれしかったです。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ちなみに、ピーカーブーの女性スタッフにイケメンランキングを聞いたら1位だったよ！実際にそれは5ヶ月間いた中での結果だと思う。小林の魅力は人当たり良くて、それがお客様に伝わった時、自分のお客様になる人なんだろうなって感じてます！是非いろんなお客様を幸せにしてほしいと思います。お願いします！
あとがき
同世代の刺激を与え合える関係や、共通する悩みなどたくさん共感し合える仲間。
これからもデビューし続けてくる後輩たちのことも考えられる期待のお二人！これからの活躍に大いに期待をもたせてくれる素晴らしい対談でした！
