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2024.10.25

平中 留生

クリエイションを通して人を幸せにします。by鳴澤良介

ゲスト:
鳴澤良介、森嶋謙介
取材:
平中 留生

今回は、努力家で個性あふれる若手スタイリストのONE店 鳴澤良介さんと、見た目も中身もハンサムで誰もが尊敬する大先輩GINZA SIX店 森嶋謙介さんのお二人の対談です。

店舗は違いますが、外部の講習や作品撮りなど日頃のサロンワーク以外でも力を発揮しているお二人です。 

鳴澤さんは、海外の出張でも森嶋さんにお世話になったと話していました。

仕事に対しての熱意や目標など意識の高いお二人ならではの対談を是非最後までご覧ください。


今日はよろしくお願いします!

好きな食べ物は何ですか?(笑)

あ、はい。サムゲタンです。(笑)

ありがとうございます。(笑)

今日森嶋さんと話したいと思ったのは、コンテストや撮影の受賞された作品を見たときに一番衝撃が強かったので、クリエイションについて深く聞いてみたいと思って指名させていただきました!

すみません、光栄です。(笑)

光栄です!!!(大きめの声で)

ありがとうございます。(笑)
やっぱり何かを作る時って何かからインスピレーションを受けると思うんですけど、森嶋さんは何からインスピレーションを受けていますか?

最初やり始めた頃は、雑誌とかネットに載っているものの真似から入ったかな。
でも結局真似は真似でオリジナルじゃ無いから、途中から斬新なものだったり切り込んでみたりしてると、最終的に自分の好みが出てくるんだけど、そうすると作風が固まりすぎちゃうから、最近は洋服から考えるようにしてる。

なるほどぉ。

例えば、洋服が柔らかい素材だったらヘアスタイルもフワッと柔かくしたり、フォルムがくっきりした洋服だったらそのシルエットに合わせたりとか、
洋服とかファッションって後に考えがちなんですけど、最近の美容雑誌とか見てると、ファッションの系統とかただ着せているのか、それとも意味があって着せているのかで、写真の見え方が変わってくると思うから、最近はヘアスタイルを後に考えるケースが多いかな。

それはやったことないですね。

順番を変えると自分の中で思い浮かばなかったこととかが思い浮かんだりしやすいのかなぁと思います。
あとはちょっと酔っ払っている時とかにふと思い浮かんだりもする。(笑)

そういう時って忘れないんですか?(笑)

もうメモする。(笑)

やっぱそうですよね。(笑)
忘れちゃいますもんね。(笑)

そうそう。忘れちゃうから。(笑)
でもいいなと思う時もあれば、次の日の朝に何だこれと思う時もあるし。

でも、基本的に常に考えていますか?

例えば撮影のお仕事をいただいて期限が1ヶ月くらいだとしたら、その期間は毎日考えてるかな。
毎日考えてると、普段何も感じないものがアンテナ張っているときに見ると、なんか新鮮に感じたり目が止まったりするから、常に考えている方が思い浮かびやすいと思う。

僕も最近フォトコン出したりしていて、森嶋さんも受賞歴とかたくさんあると思うんですけど、
クリエイションをやっていく上で最終的な目標とかあったりするんですか?

そうだねぇ、0から1を作れる様になりたいね。
例えばSNSとかで作品がずらっと流れてくる中で、“これはPEEK-A-BOOのあの人の作品だね!”って。
自己満足で終わらずに認知されるデザインを思い浮かべられる様になったら、作れる様になったらいいなと思う。

森嶋さんといえばこのスタイルみたいな感じですか?

そうそうそう!

確かにそういうのがあると強みになりますよね。

絶対強いよ。
わかってるけど真似できないみたいなね。
うちの先輩方はみんなそういうのを持ってると思うからそれがやっぱり武器だと思うし、かっこいいよね。
長く業界で生きていける秘訣でもあるよね。

そうですよね。
長く生きれる理由ってはそこですよね。
すぐ真似出来ないですもんね!

毎日大先輩たちと働かせてもらって、お仕事もお手伝いさせていただく機会多いですけど、真似できないことにいつも凹まされてます。(泣)
でも、凹む環境にいられる事が良いことかなって思ってます。

うん、良いと思うよ!
大人になって怒られることもなかなかないからね。
大体面倒くさかったら距離置くから!
指導してもらうってありがたいことだよね!

本当にそう思います!!!

そして僕はスタイリスト2年目で、少しずつお客様も増えているんですけど、まだまだ伸び悩んでいて。
森嶋さんが思う、僕たち世代がどんどん伸びていくには、何が必要なのかお聞きしたいです!

そうだねぇ。
すぐドーンと伸びたいのと、少しずつ常に右肩上がりっていうのは全然価値が違うものだと思っていて、すぐ伸びるのは簡単ではないけど、SNSだったり身近なものでやり方はいろいろあると思う。それプラス誰もやっていないことをできる人は両方手に入れられると思う。
例えば変にデジタルじゃなくめちゃくちゃアナログで、人一倍練習するとか、モデルさん呼んでスタイリングするとか、カラーの新色試すでも良いし、みんなが“やったら良いよね”って頭の中で思ってても行動できる人ってなかなかいないから、みんながやっていることプラスで何かできる人は強いよね!

僕はどっちかっていうとアナログなので、外で出会った人が来てくれる事が多いです。
SNSも頑張りたいんですが、そこで集客するには、スタイルを偏らせなきゃいけないっていう部分もあると思うので、自分のやりたいこととは違うなとか、難しいところも少し感じています。

そうだね、あとは、生活をデザインする為のサロンワークなのか、サロンワークをクリエイションと考えるのかでも大きく違うよね。
まあ色々な考え方あると思うけど、サロンワークで売れていない人だと、いい作品は作れないと思うかな。
なんかどんどん独り歩きしちゃって作品がダークな感じになるんだよね。(笑)

なるほど。それは考えた事なかったです。
クリエイティブでも多くの人からいいなと思われる作品を作っている人はサロンワークも強いですよね。

そうだね。
ピントが合っているというか、何が良いっていうのはそのときそのときで新鮮さが変わるから、そこを合わせられる人は上手だよね。
お客様によっても技術はもちろん接客とか空気作りとか色を変えられる人っていうのは、時代にあった作品を作れるんじゃないかなって思うかな。

そこまで考えてるのすごいですね。

まあ、俺も考えてないけどね!(笑)

え?(笑)

考えてないよぉ〜。(笑)
考えなきゃいけないなと思ってるけど。
まぁ、人間そんな完璧にはできないからね。(笑)

考えても難しいですよね。
それが自然にできている人も中にはいますもんね。

中にはいるねぇ。
すごいよね!

森嶋さんはどうやって集客したんですか?

まぁ色々やったけど。
結局、PEEK-A-BOOにいたら売れると思うけどね。(笑)
普通に日本で生活する分には問題ないよね。

もっといきたい場合はどうしたらいいですか!?

寿命削ってなにかするしか無いよねぇ。(笑)
そして精神と時の部屋に入る。(笑)

寿命削るのは僕も結構得意です。(笑)

(笑)(笑)
まぁ、その辺は昔から変わらないよね!俺がアシスタントの頃から変わらない!やってる人は今上にいるからさ。

じゃあ森嶋さんはずっと右肩上がりで来たって感じですか?

いや、そんな事ない!
店舗異動の時とかは落ちたよ。
その時は落ち込んだけど、いい経験だったね。

やっぱり暇だと凹むじゃないですか。
そんな中でどうやってサロンワークしていくか考えてはいるんですけど。

でもやっぱりすごい暇なときに自分の作品見るとダークだもん。
殺し屋みたいな写真撮ってたもん。(笑)
刈り上げで攻めてる感じの。

そういうのも作ってたんですね。
見てみたいですね。(笑)

面白いよね!
自分の状態とかが作品に出ちゃうんだろうね。

僕はスタイリストになってから作品撮る時は、ダークな感じにならない様に気をつけてます。
僕は割とダークの要素があるかっこいい感じが好きなので、最近はライティングだったり、雰囲気作りでクールになる様にしてますけど、意識してダークに寄せないっていい事なんですかね。

いいんじゃない?
ただ、その思い描いてる写真の中で一つだけ“ここ”っていうポイントを決めといた方がいいと思う。
それがブレちゃうと全部がボヤける感じになるか、足されて足されてお腹いっぱいな感じになっちゃうか、その足し引きが難しくなるから、基準を一個絞って。
例えば、前髪を見せたいって思ったら、前髪に特化するためのアングルとかライティングとか洋服とかを決めておくといい作品になりやすいかな。

なるほど!!!
僕そうやって撮った事がなかったのでやってみます!

俺も昔先輩に教わったんだけど。
軸が多すぎるとメッセージ性が弱くなるんだよね。
見た人の目が止まるのってどこかにやっぱり一個ピントが強いんだよね。
それはねぇ、審査員する様になって初めてわかった。

100枚位の写真が並んだときに目が止まるのって、色とかラインだったり、レイヤーだったり、どこか一個が強いんだよね。

今年も審査員やってましたもんね。
やっぱり審査側になると見え方も変わるんですね。

そうそう。
でも審査側になってデメリットとしてはやっぱりプレッシャーはあるよね!(泣)
どうしようもない作品を公にするわけにはいかないからね。(笑)

作品一つ撮るのにもプレッシャー感じますよね。

まぁ、楽しみながらやってれば関係ないっちゃ関係ないんだけどねぇ。

でも、良い悩みというか、髪型のことで悩めるって幸せな悩みですよね!

うん。それを楽しんでやっていると後輩たちにも良い影響だとは思うけどね。
そして、みんながみんなクリエイティブやってるわけじゃないけど、手伝ってくれる人は必ずいるからね。

そうですね。
僕も普段手伝ってくれる後輩がいるので、やっぱり良い後輩と良い賞撮りたいですね!!!

良いマインドだね!

はい。
11月にも大きいコンテストのファイナルがあって、いろんな先輩から圧をかけられてるので、今日クリエイションの話ができてクリアになったというか、、、
本当に聞けてよかったです!

光栄です!!!(大きめの声で)

(笑)
いつもありがとうございます!
また来年も是非韓国出張一緒にお願いします!

そこ?(笑)
今日の本題?(笑)

今日の本題じゃないですけど!(笑)

でも海外ってそんなに違った?

とにかく楽しかったです!

国内もセミナーたくさん行くじゃん?

はい。
やることは変わらないと思うんですけど、飛行機乗るとやっぱり気分転換になります!

そーゆーことね(笑)

はい。たまには良いなって(笑)

たまにはね(笑)
来年も海外の仕事増えると思うから行くチャンスはいっぱいあると思うよ!

頑張ります!!!

森嶋さんたくさん出張行ってますけど、普段遊びに行ってますか?

遊びにって?

ご家族もいらっしゃるじゃないですか!?
家族旅行とか行ったりしないんですか?

今度奥さんが友達と行くみたいだから、俺は子守する。(笑)

じゃあ遊びに行ってないってことじゃないですか。(笑)

うん。行ってないね。(笑)
でも毎月の様に出張で韓国行ってるからね。
これで俺だけ遊びに旅行とか行ってたら家族崩壊しちゃうからさ。(笑)

プライベートありますか?(笑)

あんまりないよ。(笑)

忙しくしてて、出張も行っててパパだと時間ないですよね、

そうだね。独身の人と同じペースで仕事ができる様に家庭内を整えてるって感じかな。

なるほどぉ、
家庭に寄りすぎないという感じですか?

そうそうそう!

確かに森嶋さんは家庭感はないです!(笑)

あのねぇ、パパ感が出てるスタイリストってなんか嫌なんだよね。(笑)
だからサロンワーク、撮影、出張、全部ができる様に空いた時間は、

家庭を整えてる。(笑)

パパって大変ですね。(笑)

まぁ、それが本当に正解かどうかはもう少しやってみないとわからないけど。(泣)

いやぁ〜、すごいなぁ〜。
貴重なお話ありがとうございます!

こんな感じで大丈夫ですか!?(笑)

たくさん聞けました!
でも今回の対談、編集部から依頼もらってダメ元で森嶋さん指名したんですけど、絶対断られると思ってました。
でもOK出たって聞いたので本当にびっくりしました!(笑)

まぁ、一回断ったんだけどね。(笑)
どうしてもって言うから。(笑)

だとしたら本当に貴重なお時間ありがとうございました!!!

こちらこそありがとうございました!


あとがき

お二人の仕事に向き合う姿勢がとても感じられた対談でした。

ポジティブが溢れる内容で聞いていて気持ちよかったです!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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