あらすじ
妻の浮気が原因で心を病み、職も家もすべてを失ったパット。 実家でのリハビリ生活を始めた彼は、周囲の期待と自分の感情に折り合いをつけながら、日々を懸命に生きていた。
そんなある日、夫を事故で亡くし深い喪失感を抱える女性・ティファニーと出会う。 型破りで破天荒な彼女との出会いは、パットの世界を少しずつ変えていく。
ダンスコンテストへの挑戦を通じて、ふたりは互いの傷を知り、支え合い、やがて心を開いていく——。
印象に残ったシーン
家族や友人たちとの日常のやりとりの中に、たくさんの喜怒哀楽が詰まっていて、自然と感情移入してしまいました。
特にラスト、ダンスコンテストに向けてのふたりの努力と、そこから生まれる絆がたまらなく愛おしかったです。 「がんばる」って、こんなにも美しいことなんだと感じさせてくれます。
美容師として気になった部分
物語の舞台がアメリカの郊外で、ファッション的にはやや“ダサめ”な部分も多いのですが、 ジェニファー・ローレンスの表情の豊かさがとにかく印象的でした。
- 髪を振り乱しながらも感情をぶつけるシーン
- 素のままで向き合う自然なメイク
「人の表情の魅せ方」を学べるシーンがとても多く、美容師としてもインスピレーションを受けました。
あとがき
うまくいかない時こそ、人の温かさが沁みるもの。 この映画は、心が壊れかけたふたりが出会い、自分らしさを取り戻していく過程を描いています。
観ていてつらくなる場面もあるけれど、その分ラストには大きな希望が残る。 笑って泣いて、最後には優しい気持ちになれる映画です。
「もう一度、自分の人生を信じてみよう」 そう思えるような、あたたかい余韻を残してくれる1本でした。