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お客様の魅力を周りの人にもっと!もっっと!伝えたい!! by 佐野 駿人

更新日:2025.09.19

ゲスト

佐野 駿人

Hatyato Sano

ゲスト

松永 幸征

Kousei Matsunaga

一つ前の記事はこちら

自分に厳しく技術にストイック! by 太田 波輝

今回の「LOOK at me!」は、PEEK-A-BOO ONE店 太田波輝 さんとハラカド店 箱崎 貴彦さんのお二人の対談です。 太田くんの入社から約3年間、同じ店舗で働いていた […]

今回の「LOOK at me!」は、PEEK-A-BOO銀座並木通り店の 佐野 駿人が、PEEK-A-BOO ONE店で活躍する松永 幸征さんにインタビュー。

初めて会った瞬間から「圧倒的なエネルギーを放つ存在」と感じた松永さんに、仕事への向き合い方や“売れる美容師”を目指す想いについてじっくり語っていただきました。

忙しい中でも笑顔を絶やさず、お客様から厚い信頼を集めるその姿勢。さらに、後輩への想いや未来に向けた目標まで――リアルな本音をお届けします。

■ 出会いの第一印象

銀座並木通り店の佐野ハヤトです。
松永さん、今日はお忙しいのでありがとうございます。

こちらこそありがとうございます。
ONE店の松永です。よろしくお願いします。

僕がONEに移動してきた初日、フロアに立った瞬間、びっくりしました。とんでもないエネルギーを放つ人がいる、と。先輩たちの噂は聞いていましたが、実際に感じるものは全然違いましたね。

そう言ってもらえると光栄です(笑)。

働いている人のエネルギーって、見ているだけで伝わりますよね。あれは一体どこから来るんですか?

やっぱりお客様のため、というのは大前提としてあります。ただ、最近考えてみると…尊敬する人やお世話になった人に「頑張ってるね」と思ってもらいたい、認めてもらいたい気持ちも大きいかもしれません。

なるほど。自分の成長や努力を、周りの人に見てもらいたいという気持ちも原動力になるんですね。

そうですね。「いい後輩を持ったね」と言われるくらいの人になりたい、という気持ちです。

■ 忙しい中でも笑顔を絶やさない理由

松永さんは、お客さんの前でも絶対に嫌な顔をしませんよね。

それは、当たり前というか。忙しい時こそ笑顔でいないと、お客様も安心できないですしね。
むしろ、忙しくても「あなたにやってほしい」と思ってもらえる方が強い。サロンワークでは、単に暇で全部やってくれる人より、忙しくても自分を頼ってくれる人を集める方が結果的に早く売れるんです。

めちゃくちゃいい答え返ってきた。なるほど。忙しそうに見えるけど頼りになる、という信頼感ですね。

そうです。忙しさの中でやり切ることが、結果としてお客様にもスタッフにも伝わるんだと思います。

ごく稀にいるじゃないですか。ちょっとこうなんか、顔に出る人ね。それがないのがやっぱり一番すごいなって。

自分のお客さんにもやっぱり忙しく見えるのはいいことな気がするからね。だって結局自分がADになっていく時に絶対忙しいわけじゃん。だから、暇で全部私のことやってくれる人っていうよりも、もともと忙しくても、あなたにやってほしいわっていう人を集める子が多分早く売り上げれる気がするよね。

なるほど。僕も並木から一度も移動していないので、戻ったときにほとんどのお客さんがハイタッチしてくれたんですよ。
それがすごく嬉しくて。今でも「カットは誰々さんにお願いするけど、カラーはあなたにやってもらいたい」というお客さんが結構多いんです。
僕も同じような気持ちでやってきたので、それが形になった瞬間だったなと思いました。

いいじゃん!めちゃめちゃ、いい!!

最近すごい真似してるのが、僕が別のスタイリストのお客さんをやってる近くに自分のお客さんをお通しすることですね!

僕がよくやってる作戦ね。いいと思う。なんかそういう、技術的なところだけじゃなくて、仕事がうまいなっていう小手先ね。忙しく見せるためのね。
そうすることによって忙しく見えるし、違う人からも「好かれてるんだ、この人」っていう印象を与えられるじゃないですか。あえてそれを見せると。自分が手伝っているお客様を反対側にお通しするんじゃなくて真隣か真後ろにお通しすることでタイミングもわかりやすいしね。
僕も先輩からその技を教わりました(笑)

あんまり離れてコソコソやるのが一番もったいないし、良くないですよね。

いい真似だと思います。売れると思う!

(笑)そうやって忙しく働く中で、息抜きはどうしてますか?

休んでないって言ったら変なんですけど、コンプラ的に載せられなくなっちゃうんで。あの、ちょっとピーを入れてもらってもいいですか。(笑)
冗談はおいておいて、好きで来てるみたいなところがあるので。
好きで来てる分、息抜きの仕方を忘れる瞬間があって、と言っても息抜きしたいわけでもないですけど(笑)

■ 息抜きは“仕事の中にある”

忙しく働く中で、息抜きはどうしてますか?

正直、自分で作る息抜きはほとんどないですね。
仕事が入っている日こそ充実感があります。逆に予定がない日は、なんだか落ち着かないんです。お客さんが入っている方が、気持ちよく仕事ができます。

なるほど。仕事の中でリフレッシュするタイプなんですね。

そうですね。どれだけ環境が整っていても、やっぱりお客さんがいると最高です。

でももちろんその対局の、考え方の人もいたりするじゃないですか。もう休みは全力で休みます。そっちになりたいと思ったことあります?

ない。うん、まあないね。

でも、スタイリストになってみると、休みを存分に使ってリフレッシュしてますっていう人も多いよね。それはそれで僕は憧れるけどね。

僕もちょっと憧れてるというか、いつかそうなってしまうんだろうな。

逆に俺は今そこを目指しちゃってるところもあるけどね。予約も勝手に入って、休めるときに休みたいっていう。

それができるまでは頑張る。

■ 売れ始めたと感じる瞬間

もちろん最初に比べたらもう数字が出るし予約表が出るからちょっと増えたかなっていうのはあるけど,別に売れたかなとは思ってはいないし。
予約表を見て「あ、少し増えたかな」と思うくらい。
紹介もありますが、ホットペッパーやインスタ経由のお客様も多いです。
ただ、まだ「売れた」とは思っていないです。自分のカットにまだ課題があると思うので、もっと練習すれば倍くらい売れると思っています。(笑)

自分の技術を客観視する意識、大事ですね。

うちの店舗は特にそうで、カット時間がスピーディーなんです。先生なんて特に早い。短い時間で切る技術がない自分は、まだまだ売れない。謙虚であることは大事だと思います。

■ アシスタントや後輩への想い

アシスタントやスタイリストなりたての子たちに、働きがいをどう与えるか、何かアドバイスはありますか?

ONE店自体、もともと環境はすごくいいと思っています。お客様も多いし、仕事に入り込めるチャンスが豊富です。
アシスタントもやる気があって、スタイリスト同士のコミュニケーションも良好です。だから大きく変える必要はないですが、「誰にでもウェルカムでいること」は大切ですね。

ウェルカムな姿勢で、成長のチャンスを作る、ということですね。

そうです。どんな後輩でも受け入れる姿勢が、信頼感ややる気につながると思います。

■ 目指す美容師像

松永さん自身、どんな美容師になりたいですか?

率直に言うと、有名になりたいとか、クリエイターとして名を残したいとかはあまり考えていません。
僕が目指しているのは「売れる美容師」。お客様を喜ばせながら、早く自分の生活を豊かにしたいんです。

生活のために仕事を頑張る、というシンプルさが逆にかっこいいですね。

そうですね。Instagramもお客様が見て、「この子にやってもらいたい」と思われる投稿を意識しています。美容師仲間にどう見られるかより、お客様にどう響くかが重要です。

■ 目標設定と未来への展望

具体的な目標はありますか?

僕はデビュー1年目の月で売上89万円でした。シニア昇格の90万円に届かず悔しかった。
佐野くんには、来年の6月までに月売上90万円を目指してほしいです。目標を超えたら、僕のアドバイスが正解だったことになる。

なるほど。数字を意識することで、努力の方向性がより明確になりますね。

そうです。努力の積み重ねを結果として見せること。それが仕事の醍醐味でもあります。

今日話してみて、同じ目的で頑張ることを再確認できました。スタッフルームに籠らず、フロアに出て頑張る意味も理解できたので、本当にいい回でした。

こうして話を聞いてくれる後輩がいるのは嬉しいことです。1年後、2年後、佐野くんが売れている姿を楽しみにしています。


あとがき

どこか少し似たような2人のお話を側から見て、勉強になることがたくさんありました。高みを目指す2人。仕事に熱く、息抜きは仕事。(笑)

現代だと少し珍しい意識を共に話し、共感していました。

スーパースターになる予感がしますね。今後の2人に注目です!

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shinnosuke suga

PEEK-A-BOO AVEDA アトレ恵比寿
PEEK-A-BOO新時代を担う”LOOK mag.”初代編集長