更新: 2024.12.20
あなたにとって“最高”のデザインを。by 竹内雄汰
今回のLook at me!は、頭はクールで心はホットなAVEDA池袋東武店 竹内 雄汰さんと、正統派でみんなが憧れる兄貴分AVEDA GINZA SIX店 片山 翔太さんのお二人の対談です。
竹内さん曰く、以前は同じ店舗で働いていて髪も切ってもらっていたそうで、話しやすさ、親しみやすさNo.1だったそうです!
とてもためになるお話がたくさん出てきますので、是非最後までご覧ください!
今日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします!
なんか新鮮だけど、居酒屋で喋ってる感じでいいのかな?(笑)
そうですね!(笑)
まず、今回この話をいただいた時にパッと浮かんだのが片山さんでした!
竹内はアシスタントの時結構長いこと一緒に働いてたもんね。
最初に思い浮かんでくれたのは嬉しいね。
はい!
髪もずっと切ってもらっていたので、それも大きいです。
そうだね。
関係性がずっとあったもんね。
はい。
僕もスタイリストになって、改めてお話しするとまた違った話ができるかなと思いました!
なるほどね。
悩みとかも変わってくるしね!
まずは、片山さんの今までの歩みを聞いてみたいです。
アシスタントの頃のお話とか聞いたことなかったので!
気になるよね?(笑)
具体的に聞きたいこととかあるの?
育ててもらった先輩に似ちゃうみたいなことよくあると思うんですけど、誰のお仕事をしてどういう影響を受けたのかとか聞いてみたいです!
まず、入社したときは表参道店で、当時は同期に女の子が二人いたかな。
一年目の時って掃除とかシャンプーとかくらいしかできないじゃん?
でもやっぱりなるべく仕事に入りたいから同期でバトルしながらシャンプー取りに行ってたね!
掃除より仕事に入りたい気持ちが強かったかな!
なるほど!
そして数年経ってアシスタント2〜3年目くらいの時に福井さんが異動してきたんだよね。
そのあと福井さんのメインアシスタントしてる時に銀座の店舗が拡張することになったから、一緒に銀座に異動したかな!
そうだったんですね。
そうそう。
そのまま銀座並木通り店でスタイリストデビューして一年位たった時に、池袋店ができるってなってpeek-a-booとしても初めてのエリアだったから、あんまり誰も行きたがらなかったんだけど、僕は新店舗に行きたいって気持ちがあったから、自主的に手を上げて池袋店に異動したんだよね!
自主的にだったんですね!
ここまでの話が今までの大まかな流れで、質問の答えで言うと、福井さんの仕事を長くやっていたのもあるから、多分似てるというかイメージにずっとあるのは福井さんかな!
切り方とか、声のトーンとか会話のテンポとか、あんまり力を入れすぎないっていうのがかっこいいなって。
福井さんとは一緒に働いたことがないので営業スタイルとか見てみたいです!
ひたすらにカットが早いよ!(笑)
工程はシンプルなんだけど、精度が高い!
あと、割とアシスタントになんでもやらせてくれるよ!
カラーとかハイライトのデザインだったり、任せてもらって自分でカウンセリングしたりしてたかな。
その頃からスタイリストと同じ感覚でカウンセリングの勉強ができてたってことですね!
そうだね!
なるほど。
当時は、ネットやホットペッパーなどで美容室を予約するのは主流ではなかったと思いますが、どのように集客をしていましたか?
集客で大事にしていたのは紹介かな。
たまに言われると思うけど、「飲みに行って繋がりつくりなよ」とか「外に出てもっと自分をアピールして呼び込む力がないとダメだよ」とか。
僕の時の集客はそこがメインだったかな。
自分の足で掴んでくる的な。
それでなんとなく来てもらえるルーティーンが出来てきて、それは今でも役に立ってる。
僕は紹介がそんなに多くないんですけど、やっぱり友達から友達みたいな連鎖が大切ですよね。
まずはね。
いつでも友達作るみたいな感覚。
普通に飲みに行って、誰かと出会って、その人がご飯屋さんやってる人とかだったら、“今度行きますね”って言えるようになると、“今度髪切りに来てください”が言いやすくなったかな。
お客様にしなきゃとかお店に呼び込むぞ、みたいになると、ちょっとやらしい感じだったり後ろめたさが出ちゃうけど、自分にその概念がなくなってからは自然体でいられるようになった気がする。
なるほど。
最初はまず何がなんでも一人呼ぶことが大事ですよね。
そうだね。1人そういう繋がりが出来るとどんどん繋がっていけると思う。
大事で言えば、知り合って呼んだお客様って仲良いんだけど緊張感がより大きいかも。期待に応えられなかったり失敗しちゃうとその後会いにくくなるし、外したらどうしようみたいな緊張感はあるかな。
でも、一生懸命トライしたら応援してくれたり、自分の姿勢次第で“また来るよ”って言ってくれたり。
直接知り合ったお客様は繋がりもより深くなりやすいよね。
最初の入りが違いますもんね。
キャリアを積んでも常にそういうお客様はいた方がいい気がする。
ダメだった時ははっきり言ってくれるし長いこと来てくれるお客様が僕の場合は多いかな!
で、またその人が紹介してくれるみたいな。
SNSやWEBでの集客も大事だけど、そういう関係で繋がれる力は美容師には大事だと思う。
そうですね!
片山さんはたくさんお客様がいらっしゃると思いますが、売上を上げるためにサロンワークで意識していることはありますか?
そうだね。
PEEK-A-BOOって決して安くはないと思うけど遠慮せずに必要な施術をちゃんと提案する事は意識してるかな。
そのかわり責任感と緊張感はより強く感じる事になるけど。
プラスメニューを提案したら当然結果に繋がらないとダメだからね。
でもその意識を持つようになってから美容師のスタンスみたいなものも変わってきたかな。
一つ一つの技術、薬剤知識、接客など今まで以上クオリティーを上げなきゃって。
お客様の数をたくさん担当するのも憧れるけど、人口や美容室の数も増えてきて昔と同じようには難しくなってきてるしね
分母はへるけど質の高い仕事をしてそれに見合った料金を頂くという意識が強くなったかな。
結果それがお客様を飽きさせなかったり、喜んでもらえることに繋がっていった気がする。
あとは、会話も大切なんだけど、会話するの苦手だったんだよね(笑)
僕もです(泣)
すごくわかります!
昔はよく先輩にとりあえずお客様と喋りなさいって言われてたけど、何喋ればいいかもわからなくて、でも喋らないと怒られるから喋らなきゃって。
でも、そうすると結果あまり中身のない会話をして、それって良くない循環だなって思ってた(笑)
よくあるのが“このあとどこ行くんですか?”とか笑。
人によっては聞かれたくない人もいるじゃん?
そうですよね。
ちょっとプライベートな感じとかは避けてます。
そうそう。
だから今のアシスタントの子たちにもお客様といっぱい話してと言ったことはあんまりなくて、必要なことは絶対聞きなよって言ってる。髪のお悩みとか、なりたいヘアスタイルとか。
そこから会話が弾むこともあれば弾まないこともあるしね。
どちらかというと表情とかを細かく言うかも。
要所要所でお客様の目を見てニコッとして一生懸命手を抜かずにやっていれば多少無口でも大抵大丈夫!
話し上手でなくてもいいけど無愛想は良くないからね。
僕も技術に集中するタイプだと思ってて、会話も話すのが好きそうな人とは割と喋るんですけど、喋らないことの方が多いです!
でも最近は髪の話だけじゃなく、何かしらを拾って、ちょっとは髪の話以外のことも喋るようにしてます。
でも僕の中で大事にしてるのは、“お客様にいっぱい話してもらう”ってことなんだよね!
聞き手ってことですよね!
そう!
だから後輩とかには“いっぱい話して”っていうよりも“いい雰囲気作って”っていう感覚を持ってもらった方がいいのかな。
話す力も大事だけど聞く力も同じくらい大事だとも思うから。会話が盛り上がらなくてもその場がいい雰囲気だったら何も問題ないと思う!
まあ、セミナーとかでは話す力が必要だけどね!
みんなが聴きにきてるから。
片山さんって、話すのが上手なイメージがあります!
ある?(笑)
例えばスワリー(社内コンテスト)のデモストのプレゼンの時とか!
僕は大勢の人の前で喋るのは緊張しちゃうので。
すごい心拍数上がっちゃうんですよね(泣)
わかる!
誰でも緊張するよ!
でも片山さんはいつも緊張しているように見えないです!
それはもうみんなが入ってくる前にたくさん失敗してるからだよ!
最初から上手く喋れる人もいるんだろうけど、僕は無理なタイプ(笑)
でも、歳を重ねて経験値も増えてくると慣れてはくると思うよ!
スワリーでプレゼンさせてもらった時も後で先生にけちょんけちょんに言われたしね(笑)
そうだったんですね!(笑)
そして、追い込まれれば追い込まれるほど逆に開き直って、失敗したからって死ぬわけじゃないし、来年その失敗を周りが覚えているかって言われたら覚えてないだろうし、意外と次の日にはみんな忘れてたりするしね(笑)
気にしてるのは、大体自分だけだから。
経験を重ねれば重ねるほど自分を客観視できるようにはなったかな。
ちょっと噛んだくらいじゃ動揺しなくなるし、誰もが失敗はするって思ってるとだんだん気にならなくなって話しやすいメンタルが作られるんだと思う!
なるほど!
すごい参考になります!
いつもセミナーなどでお忙しいと思いますが、お休みの日は何をされていますか?
それ一番難しい質問だな(笑)
一応プライベートとか趣味とかはしっかり分けたい派かな。
週休二日が今の時代定着しているけど、それでも朝早く行ったり、夜残って練習したり、出勤の時は割と美容に人生かけてるって感じの思考ではあるね。
片山さんって夜いつも残ってるイメージです!
今はもうすぐ帰ってるよ!(笑)
そうなんですか?(笑)
自分の練習やセミナーウィッグなどやる事がある時以外は割とすぐに(笑)
後はアシスタントの練習見る時ぐらいかな。
最近は営業が終わったらスイッチがプライベートの方に向くから、用がなければ帰って、何か違うスキルだったり趣味をやってみたり、英会話とかゴルフとか。
そうなんですね!
週休二日じゃ足りなくなってきた(笑)
でも休日の過ごし方は変わるかもしれないし、とりあえず“今は”って感じかな!
なるほど!
最後に、片山さんはショート推しだと思うんですけど、今ハマっているスタイルとかありますか?
そうだね。
世の中的には、表面長めのショートボブをしたい人が多かったり、ホットペッパーだとコンパクトめなショートが多かったり、色々だと思うけど、営業だとディスコネでどこでセクション分けるかを考えてることが多いかな!
ハマっているかはわからないけど、一番短い毛と一番長い毛の差をつけてどれだけメリハリをつけるかっていう意識は前から変わってないかな!
それが片山さんのスタイルってことですね!
うん。ウルフとかも結構好きだし!
実際にウルフにする人って多くはないし、切ってる回数も他のスタイルに比べたら少ないけど、ハマってるでいったらそれかな!
ありがとうございます。
いろいろと参考になりました!
撮れ高ある?大丈夫そう?(笑)
バッチリです!(笑)
今日はありがとうございました!
ありがとうございました!
あとがき
今回の対談を聞いていて、どことなく雰囲気や温度感が似ているお二人だなと感じました。
お客様へのアプローチの仕方や接客へのこだわりが感じられて僕もとても勉強になりました!
お二人の更なるご活躍が楽しみです。
最後までご覧いただきありがとうございました。