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*自分に厳しく技術にストイック! by 太田 波輝

更新日:2025.08.22

Writer. 杉本 光

ゲスト

太田 波輝

Namiki Ota

ゲスト

箱崎 貴彦

Takahiko Hakozaki

一つ前の記事はこちら

感性を磨き、自分らしい美容師へ by 池田 碧

学生時代のヘアショーで出会った池田 碧さんと西尾 卓義さん。憧れの存在だった先輩との6年越しの再会が叶い、夢を追い続ける池田さんと、原宿の街に想いを込める西尾さんの熱い対話が実現しました。デザインへのこだわり、仕事への向き合い方、オンオフの切り替え、そして未来のビジョンまで。世代を越えて響き合う、美容師という仕事の魅力と成長の軌跡をお届けします。

今回の「LOOK at me!」は、PEEK-A-BOO ONE店 太田波輝 さんとハラカド店 箱崎 貴彦さんのお二人の対談です。

太田くんの入社から約3年間、同じ店舗で働いていた2人。当時は海に行ったり、プールで泳いだりと、プライベートでも親交が深く、まさに“師弟”のような関係でした。

今回は、そんな2人が久しぶりにじっくり対談。デビュー直後のリアルな話から、SNSの活用法、今の後輩への想いまで――。

練習熱心で、まっすぐな2人の会話をお届けします。

箱崎さん、デビュー当時って集客のためにどんなことされてましたか?

うーん、俺は地元が東京だったのもあって、まずは友達に連絡しまくってたかな。デビュー前から少しずつ。「久しぶり〜」って連絡したり、仲いい子から呼んだりして。クラブにも行ったけど、あんまり得意じゃなくて「これじゃないな」って(笑)。

クラブのヘアブースにも行ってたんですね!

そうそう!あと、伊東さんに「撮影やった方がいいよ」って言われて、デビュー翌月にカメラとパソコン、50万24回払いで(笑)。「カメラ越しにモデル見ると“可愛い”が見えるようになる」って言われてさ。当時はピンと来なかったけど、今は撮影けっこう好きかな。

僕はデビューが近づいて焦ってきて…3ヶ月前からインスタ毎日投稿してます。素材がないから「じゃあ毎週撮ろう!」って、店長にも相談して撮影させてもらってます。

SNSいいよね。当時はインスタやってる人少なかったし、自分も最初は恥ずかしくて投稿してなかった(笑)。ホームページのヘアカタの撮影から始めたのもあって、白バック×ストロボがほとんど。ヘアに集中できる分、カメラ自体は最初はあんまり楽しくなくて。でも同期にいっつもロケ撮影してる人がいて、「いいな〜」ってなって、自分もやるようになったって感じかな。

インスタ、箱崎さんのおしゃれで好きでした。フォロワーもすごく多いですよね。やっぱ動画がバズったからですか?

ありがとう。コロナの時期にテクニック動画が流行ってて、自分もやってみたらバズって9万フォロワーまでいった。でも「これ以上これだけでいくと良くないな」って思って(笑)、投稿止めたんだよね。

9万…すごいですね(笑)。

その辺りから自分の「スタイルってなんだろう?」って考え始めて、当時リピートしてくれてたお客さん見返したら、ボブの人が多かった。で、「あ、自分ボブ好きだな」って気づいて。ホットペッパーもインスタも全部ボブ中心に打ち出すようにしたんだよね。

ターゲット絞るってやっぱ大事ですよね。

そうだね!「ボブの匠」って言葉も、自分では気に入っててさ(笑)。「神」や「天才」より、「匠」くらいがちょうどいいかなって。今はお客さんも「ボブ切りたい」「髪質悩んでる」って人が自然と来てくれてるから、分かりやすくするのって大事だなって思う。

最近、いろんな先輩に「そろそろカメラとか買いなよ」って言われるようになって。でも、やっぱ高いですよね…。50万とか。

24回払いの魔法があるから(笑)。月2万ぐらい。いけるって思えちゃう。

…たしかに(笑)。

20万くらい出せれば、写真も動画もちゃんと撮れる機材はあるんじゃないかな。編集は全部iPadだし。

iPadなんですね!

うん。割とお店のインスタとかはスピード重視で、パパッと編集したいからね。ただ、ちゃんとした動画作るならパソコンの方がいいのかも。
カメラを誰かに借りてみたら?雰囲気とか、アングルの好みって人それぞれだから、試していくと自分の“好き”が見つかるんじゃないかな。

iPhoneもまだ使ってて…でもやっぱ一眼の方がいいですか?

両方いいんじゃないかな。iPhoneは「ここもうちょい直したい」とか、細かいとこ修正しながら撮れるのが良いよね。でも一眼は、風でなびく髪とか、空気感とか、そういう“雰囲気”を切り取るのが得意な気がする。俺はどっちかっていうと一眼が今は好きかな。

今、休みの日も先輩と撮影練習してて、文章や写真の並べ方も見直してるところです。

めちゃいいね。いろいろ試して、自分の「いいな」って感覚を大事にしてくといいと思います。

僕、原宿で働いてからONEに移動したんですけど、今こうしていろんな先輩に支えてもらってるのも、やっぱり最初の原宿での3年間があったからだなって思ってて。あそこがなかったら、正直ここまで残れてなかったと思います。
社内コンテストで結果が出せたのも、いろんな外部のコンテストに出ようと思えたのも、全部あの原宿での経験がきっかけだったと思うんですよね。

今でも大川さんと一緒に撮影させてもらえないかお願いしたり、箱崎さんとこうして話せる機会をもらったりしてるのも、あの頃のつながりがあってこそだと思います。
休みの日にサーフィン行ったり、ご飯行ったり、朝7時集合で水泳してから仕事とかもありましたよね笑。ああいう時間が、自分にとってはすごくいい息抜きで、仕事場以外で先輩と話せるっていうのが、すごく支えになってたんです。

みんなで海行った時の写真

やめていく子も多いし、方向性に迷ってる子もたくさんいるじゃないですか。1年生に限らず、アシスタントからスタイリストに上がる前って、やっぱり不安だと思うんです。そういう時期に、箱崎さんみたいな存在がそばにいたら、すごく救われると思うんですよ。だから自分も、そういう存在になりたいなって、ほんとに思ってます。

懐かしい!笑
あの時は、水泳部だった後輩が2人いたから一緒に泳いでみたいってのもあったし、
太田が「行きましょう!」って言ってくれたのもあって、「あ、じゃあ行こうか」ってなったんだよね。朝7時に代官山集合でプール(笑)。
サーフィンは当時僕が始めたばっかりで、全然出来ないけど楽しくて。「一緒にやろうよ!」って後輩たちに布教しまくって。んでみんなで「気持ちいいっすね〜!」ってやってたら、気づいたら全員僕より上手くなってて、今はちょっと悲しいです(笑)

みんなで一緒になんかするのが好きなんですよね。僕がずっとPEEK-A-BOOにいる理由の一つでもあるし。一人でやるより、みんなと働いてる方が絶対楽しい。スタッフが楽しそうに働いてるのも嬉しいし、後輩とこうして話したり、プライベートな時間を一緒に過ごすのも好きなんです。
「プライベートまで一緒にいるのどうなの?」っていう声もあるけど、僕はそういう時間も大事にしていきたいです。

箱崎さんのアシスタントでヘアショーに行った時の写真

サロンワークに関しても、最近は「アシスタントが辞めないように」って空気があるじゃないですか。もちろん時代も違うし、昔とは関わり方も変わって当然だと思ってて。だからこそ今はより、その子に合った教育っていうのが必要ですよね。
けどその分スタイリストになった時に大変なのかなって思うんです。スタイリストになった瞬間に「全部ひとりでやらなきゃ」ってなって、しんどくなる。誰とも喋らず、孤独になっちゃうこともある気がします。
それでもやっぱり、やるべきことはやらなきゃいけない。
この前、先生と出張行かせてもらった時に「周りを手伝ってないやつで輝いてるやつはいない」って話をされてて。なんかギラギラしてるなーって人は、皆さんめちゃくちゃ手伝っていた気がします。
手伝ってる人って忙しそうに見えるし、お客さんもついてくるのかなって。

僕も動いてないと落ち着かないんですよ。
ギラギラになれるように頑張ります

太田のいるONEはやっぱり最高の環境だと思います。ほんと羨ましいくらい。
でも原宿店も負けないように、もっと魅力ある場所にしていきたいです!

さらにONE店盛り上げれるように頑張ります!
ありがとうございました!

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hikari sugimoto

PEEK-A-BOO 原宿
見た目は美容師、中身はオタク