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『ホテル・ムンバイ』|極限のテロに立ち向かった人々の実話映画レビュー

更新日:2020.09.23

記事の前編はこちら

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出典:gaga.ne.jp

ホテル・ムンバイ
原題:
Hotel Mumbai(2018)
ジャンル: サスペンス/実話ベース
上映時間: 123分
監督: アンソニー・マラス
主演: デヴ・パテル、アーミー・ハマー

はじめに

実話をもとにしたノンフィクション映画には、“現実の重み”と“生き抜く力”が詰まっています。

『ホテル・ムンバイ』は、2008年にインド・ムンバイで実際に発生した同時多発テロ事件を描いたサスペンスドラマ。五つ星ホテル「タージマハル・パレス」を襲撃した武装集団と、それに立ち向かったスタッフや宿泊客の姿をリアルに描きます。

目を背けたくなるような場面もありますが、人間の“誇り”や“愛”の強さが静かに、そして確かに胸を打つ作品です。

あらすじ

2008年、インド・ムンバイ。 ホテル「タージマハル・パレス」で働く青年アルジュン(デヴ・パテル)は、家族を養うため日々懸命に働いていた。

しかしその日、街を襲った同時多発テロにより、ホテルは武装したテロリストに占拠される。

宿泊客やスタッフ500人以上が人質となり、警察や特殊部隊の到着には数日を要するという絶望的な状況の中、アルジュンらスタッフは“ここが自分の家だ”とホテルに残り、命がけで客を守る決意をする。

命の選択を迫られる極限状態のなか、それぞれの“人間らしさ”が試されていく——。

印象に残ったシーンと感じたこと

最も衝撃的だったのは、テロの瞬間にホテルの空気が一変し、緊張感が張り詰める場面。

音を立てて崩れていく“日常”と、そこで生き残ろうとする人々のリアルな恐怖と勇気が、観ていて息を呑むほど。

銃弾が飛び交う中、恐怖に震えながらも“誰かのために”動くスタッフの姿に、深く胸を打たれました。

美容師として気になった部分

本作はサスペンス色が強くファッション性は控えめですが、アルジュンの身なりや態度に注目。

シーンごとに変わる表情、姿勢、汗をにじませながらもお客様に敬意を示すその所作に、プロとしての誇りと覚悟がにじみ出ていました。

内面の誠実さが外見にも現れる——そんな“人の在り方”を描いた作品です。

この映画を通して感じたこと

「人が人を守る姿は、こんなにも美しいのか」と感じさせてくれる映画でした。

国籍も宗教も立場も超えて、“人間”として生きようとする彼らの姿は、今この瞬間にも世界のどこかで起こっている“現実”を私たちに突きつけてきます。

生と死の境目で選び取る「誇り」や「愛」に、涙が止まりませんでした。

視聴できる配信サービス

U-NEXT(字幕・吹替あり)
Amazon Prime Video(レンタル)
Apple TV(レンタル)

※配信状況は2025年時点の情報です。最新情報は各配信サイトでご確認ください。

あとがき

『ホテル・ムンバイ』は、実話だからこそ持つ“圧倒的なリアリティ”と“人間の温かさ”を感じられるノンフィクション映画の名作。

見終わったあと、しばらく余韻から抜け出せない作品です。

「人を思う気持ちが極限の状況でどれだけ強くなるのか」——その答えをぜひ、この映画の中に見つけてみてください。

📌 こんな方におすすめ

  • 緊張感のある実話映画が好きな人
  • 社会問題に触れてみたい人
  • 命の尊さを改めて感じたい人
  • 人の強さや優しさに触れたい人

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shinnosuke suga

PEEK-A-BOO AVEDA アトレ恵比寿
PEEK-A-BOO新時代を担う”LOOK mag.”初代編集長