今回わたしが訪れたのは、約200万年前の火山活動によって誕生した自然豊かな島、レユニオン島。
フランスの海外県であるこの島、実はヨーロッパ大陸の近くではなく、はるか南半球——マダガスカルのすぐ隣に位置しています。
なぜ今回ここを旅先に選んだのかというと、わたしの夫がレユニオン出身で、彼の家族に会いに行きたかったから。日本からは行き方がいくつかありますが、今回はパリ経由で約42時間かけてのフライト。最短ルートはタイ経由で17時間ほどですが、タイ〜レユニオン間の便は週に2便しかなく、曜日によっては空港で2日待ちという可能性も。時間はかかるけれど、ストライキや欠航リスクも考慮して、乗り換え1回&ついでにパリ観光もできるパリ経由はおすすめです。
🗺 レユニオン島の魅力とは?
インド洋に浮かぶこの島の人口は約87万人。世界遺産に登録されている活火山、渓谷、山、滝、透明なビーチ…とにかく自然が豊かで、どのエリアを訪れても表情の異なる絶景とアクティビティが楽しめます。
島に住む人々はみんなフランス国籍ではありますが、文化的には非常に多様で、フレンチ、アフリカン、インディアン、チャイニーズなど多民族が共に暮らしています。そのため、食文化や街の風景にも独特の多様性が感じられました。
港町と陽気なビーチの町、サンポール
Saint Paul(サンポール)
最初に訪れたのは、Saint Paul(サンポール)という港町。美しい海が広がるこのエリアには、地元の人々が行き交う魚屋さんや、ダイビングスポットへのボートが出るマリーナなど、活気ある海辺の暮らしが広がっています。
ダイビングスポットまで連れてってくれるボートと街の魚屋さん↓




すぐ近くにあるPlage de Roches Noires(ロシュ・ノアール・ビーチ)は、レストランや雑貨屋さん、ショッピングモールのあるエリアからも徒歩圏内。ビーチのデッキでは、海に入らずにお酒片手にのんびり過ごす人も多く、まさに“気軽に立ち寄れる海辺”といった感じでした。



Roches Noires Beach(ロシュ・ノアール・ビーチ)
小腹が空いたら、近くの「Yogurt Factory Saint-Gilles-les-Bains」へ。
ここでは、フランス本土発祥のヨーグルトアイスに自分好みのトッピングが選べます。わたしは地域のフルーツを試してみたくて、パッションフルーツ、マンゴー、ココナッツ、アーモンドをチョイス。さっぱりとした口当たりが、暑い日にはぴったりでした。



さらに少し歩いたところにある本屋「BEDELAND」では、日本の漫画が棚いっぱいに並んでいて、思わず足を止めてしまいました。海外で日本文化の影響を実感する瞬間って、なんだか誇らしい気持ちになりますね。




Saint-Gilles-les-Bainsで過ごす、のんびりバカンス
島最大のビーチPlage de l’Hermitage(エルミタージュ)では、シュノーケリングを楽しみました。サンゴ礁の中を泳ぐ魚たちを間近に見ることができるこのビーチは、まさに楽園。




近くにある「Hotel Dina Morgabine」に宿泊。プール付きの素敵なテラスでは、夕食前にApéritif(アペリティフ)文化に習ってビールとチーズでひと息。近くのガソリンスタンドで買ったチーズをつまみに、プールを眺めながらの時間は至福でした。




ホテル内のレストランでは、レユニオンの食材を使った料理をいただきました。
前菜のTartare du Dina(マグロのタルタル)は、果物や野菜がさっぱりと合わさっていて、パンとの相性も抜群。メインのTournedos espadonは、バニラ風味のトマトソースがアクセントになった白身魚のプレート。
島ならではの味わいで、ラム酒のカクテルと一緒に楽しみました。





バニラ風味のトマトソース、シュシュのピクルス、ガーリックエマルジョン添え
南の楽園、Petite-Île
Plage de Grande Anse(グランドアンス・ビーチ)は、週末になると地元の人たちがピクニックを楽しむ場所。
芝生エリアやハイキングコースもあり、波打ち際では遊泳は禁止ですが、そのぶん自然の音と空の広がりに身をゆだねて過ごせます。この日は運よく、美しい虹も見ることができました。





Saint-Philippe 火山地帯の絶景
島の南東にあるSaiint-Philippe(サンフィリップ)には、「Cap Méchant(キャップ・メション)」と呼ばれる岬があります。火山の近くにあるため、波に削られない溶岩石の岸壁が特徴的。ジャングルを抜けてたどり着いたその景色は、息を呑むようなダイナミックさでした。



近くのレストランCap Méchant (キャップメション)
Salade de palmiste パルミストのサラダ:パルミストは日本語ではキャベツヤシと呼ぶそうで、5年以上育てたヤシの木1本から用意できるのは2人分の量のみでそれが王様の料理とよばれる由来だそうです
食感はタケノコに近く独特な匂いなどはなく美味しかったです
メインディシュは”boucané pomme de terre”ポークとじゃがいもの炒め物、チキンをハーブのソースで煮込んだもの
こちらをご飯の上に煮込んだ豆と共に全部のせて一緒に食べます!
豚は甘辛くチャーシューのようなものにスパイスが効いていて、チキンの方は少し東南アジアで食べられるようなスパイスの香りと醤油ベースのソースが絡まっていてすごく美味しかったです!
かなり開放的なレストランで、小鳥たちも自由に出入りしているのが印象的でした(笑)





Belvédère de bois court|ブルヴェデル ドュ ボアクート
数百メートルの絶壁にある展望デッキ
海外クオリティというか足元のデッキは携帯の厚みほどの隙間も空いており、ひやひやしながら写真を撮りました。
はるか下に見えるのは集落で、車での来訪は難しく2時間ほど歩いていくとここに着くそうです。
食料など必要なものは上からロープウェイを使い運んでいるそうです。




PITON DE LA FOURNAISE|ピトンデラフラネーズ(火山エリア)
標高2,621m
世界で最も活動している火山の一つで最後に噴火したのは2023年!
黒く見えるのは冷えて固まった溶岩でこのあと行くプレンヌデサーブルには噴火した時に飛んだ溶岩石がたくさん落ちてました!
近くの小さい火山口はハイキングすることも可能です



PLAINE DES SABLES|プレンヌデサーブル
月や火星の鉱物の風景と呼ばれることもある、溶岩や火山石により朱色と黄金色の溶岩の砂漠です。
まるでスターウォーズやアベンジャーズのような、SF映画の世界に入り込んだかのような景色でした!
地球上じゃないみたいなSFの世界のような場所でした!
火山の影響か植物はあまりなくあってもザ野草みたいな枯草のようなものがありました



O’GQ アフリカン料理のレストランで、なんとこちらのお店神戸牛を取り扱っています!
ただお値段は99.5€とかなりお高め
最初にスープが出てきてニンニクとオニオンが効いたスムージーのようなスープで上のクリームには生クリームのような甘さはなく軽い口当たりでした!近くに牧場もあるため新鮮な乳製品が使われています!
わたしが頂いた料理はCarré d’agneau (キャラダニョー)という料理で、子羊のお肉を使ったアフリカン料理になります!
野菜のペーストやブイヤベースのようなテイストのソースに絡めていただきました!
見た目よりもさっぱりしていて、すごく美味しかったです!


〈島で食べた美味しかったご飯〉
Samoussas(サムサ) 0.40€:チキンや、豚肉、ツナ、チーズなどを味付けし包み揚げたスナック



マモン(旦那のお母さん)の手作り料理:Le rougail saucisse (ルガイユ ソシソ)
トマトをベースにソーセージとニンニク、タマネギタイム、生姜を煮込んだ料理
お米にChouchou(シュシュ)と呼ばれるウリ科の野菜をハーブと共に炒めたものやビーンズなどの副菜をのせて全部を一緒に頂くのがレユニオンスタイル


Américain Bouchon(アメリカンブション)
フランスパンにソーセージやブション(シュウマイのようなもの)、チーズ、ソース、ポテトが挟まれてるサンドイッチみたいなもの!
食べ応えのある一品
お供にはもちろん、島名物のビール「DODO(ドードー)」。暖かい場所のビールはオリオンビールのような飲みやすさがあります!



あとかき
みなさまいかがだったでしょうか?
今回は時間の関係でハイキングはできなかったのですが、歩いてしか入ることのできない山々には美しい滝や川があるそうです。
こちらは次の楽しみに取っておきます!
日本からは遠い島ですがここにしかない体験や景色がありました。
旅慣れている方、都会から離れて自然に触れたい方にはぜひ一度訪れてみてほしいです!
Merci beaucoup,Au revoir 👋