2023.10.02
今、観た方がいいヒューマンストーリー映画
エンドロールが流れると気持ちが穏やかになったり、あるいは自信が湧き、明日への活力になったり。悲しい気持ちになったり、人に優しくなれたり。色々な感情が生まれ、観た人によってそれも様々だと思います。感情が揺さぶられる様々思いがぶつかり合う【ヒューマンストーリー】をアトレ恵比寿店 坂本樹紀さんに紹介してもらいます。
今回ご紹介する映画はスポーツや音楽を通じて、人のパッションや生きる意味を感じられる映画です。
ご紹介する映画の中に見え隠れする、人の狂気や情熱を感じて下さい!!
タイトル:AIR (ワーナー ブラザース ジャパン公式アカウント引用)
監督:ベン・アフレック
主演:マット・デイモン
あらすじ:1984年の発売以来今もなお、凄い人気を誇る伝説のバスケットシューズ”AIR JORDANシリーズ”の誕生秘話です。
当時バスケットボール部門において他の競合企業から大幅な遅れをとっていたNIKE…毎年のように限られた予算の中でNBAドラフトされた新人から契約できそうな選手を模索していた。
そんな中、CEOのフィル・ナイトから部門の立て直しを任されている主人公ソニー・ヴァッカロが見つけたのはまだ無名のマイケル・ジョーダンだった…。
今ではバスケット業界で圧倒的なシェアを誇るNIKE王朝ができる前、一人の男の常識から外れた行動力が一足の伝説的なシューズを生む。
お勧めポイント:結末がわかっているのに引き込まれていく脚本と構成が本当に心地いいです。
NIKEの相手は当時業界上位のコンバース、アディダス!そこに挑み、繰り広げられる交渉術ににやけが止まらなかったです。
意外と知られていないマイケル・ジョーダンの家族…母は強しですね!
最後は主人公を支える為にサポートしてくれるCEOや上司そして同僚のチームワークに爽快感を感じられます。
タイトル:session (GAGA引用)
監督:デイミアン・チャゼル
主演:マイルズ・テラー
あらすじ:演技と音楽が凝縮したジャズが好きになれる映画です。
全米1の音楽院に入学したドラム奏者の主人公は、ある日、学院内でも名高いひとりの指導者と出会う。その後、彼が指導するスタジオ・バンドチームに引き抜いてもらうことになる。
学院内でも最上位のバンドに参加できる喜びを胸に練習に参加するが…そこには圧倒的な完璧を求め、時代とは逆行した高圧的な指導に主人公は心身ともに追い詰められ、そして恋人や家族との関係、そして自分自身も壊していってしまう。
指導者の行き過ぎた熱量はやがて狂気となり誰も見た事のない、ラストの約9分間につながっていく。
お勧めポイント:助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズの怪演に見てるこっちも喜怒哀楽が激しくなりました。
実際の映画でも演奏されるサントラが、ジャズ好きやジャズを知らない人にも楽しめる。
セリフや明白なシーンは出ないが登場人物の仕草や状態によってどれだけ努力をしたのかや、恨み、怒り、喜びが表現されているので、一瞬でも目や耳を離せないとんでもない映画です。
タイトル:マネーボール
監督:ベネット・ミラー
主演:ブラット・ピット
あらすじ:ブラッド・ピッド好きにはたまらない2枚目役じゃないアツすぎるブラッド・ピットとノンフィクションのスポーツドラマです。
主人公のビリー・ビーンはかつてメジャーリーグでドラフト一巡目指名され、目立った活躍もなく引退し、第2の野球人生としてスカウトに転身した。
その彼はオークランドを拠点とするアスレチックスのGMとなっていた。前年のリーグで活躍したスター選手たちはフリーエージェントとなり資金面で優位にあるビッグマーケットチームに移籍が確定的となっていく。
そんな中補強するための資金をオーナーに求めていたがスモールマーケットのチームオーナーからはあまりいい返事は返ってこない。
ある日彼は他のチームのオフィスを訪れた際にチームスタッフのピーター・ブランドという男と出会う。イエール大学卒業で選手や野球の試合そのものを他とは違った視点で見ていた。彼の理論はあまり理解されずに肩身の狭い思いをしていた。そんな彼の理論にビリー・ビーンは興味を持ち自分の助手としてアスレチックスに引き抜く。
ビリーとピーターは今までのやり方とは全く異なるアプローチで新シーズンに向けてチーム補強を行なっていくが、チームのフロント陣からは真っ向から反対される。
ビリーはGMとしての立場を使い、半ば強引にトレードや契約を進めていく。そしてシーズンは開幕するがなかなかビリーやピーターが思う試合運びが出来ない。しかし、ビリーはシーズン中でありながら強気に改革を行っていく。
そしてビリー・ビーンは歴史を作っていく。
お勧めポイント:ビリービーン役のブラッド・ピッドが全部かっこいい。そしてビリー・ビーンの人間性、激しさや静けさはブラピだから表現できていたのかもしれない。
統計学や数字や業界の話はピーター・ブランドとビリー・ビーンの心地よいテンポで繰り広げられる掛け合いがあるので難しい内容もわかりやすいです。
まさにスポーツは何が起こるかわからない、ノンフィクション作品です。伝記を見るような感覚でみてもいいかもしれませんね。
あとがき
きっと誰しも仕事や何かやり遂げることがあるときは元気やパワーを出すために行うことがあると思います。僕は特に今回紹介したようなあついヒューマンストーリーを見たり、アップテンポなジャズやファンクを聞いたりしています。もし何かやり遂げることやすごく元気が欲しい時にぜひ見て欲しい映画の紹介でした。
次は元気が出る音楽も紹介したいな〜♪