この本はどんな内容?
10年前の失踪事件。
鍵を握るのは、謎めいた連作銅版画「夜行」——
物語は、京都で学生時代を共に過ごした仲間たちが、火祭りの夜に一人姿を消した長谷川さんの記憶を追うことから始まります。
あれから10年。残された5人は再び祭りの日に再会し、それぞれが「夜行」と名付けられた不思議な銅版画と出会っていたことが判明します。
彼女はなぜ消えたのか?
その謎の絵と失踪事件の関係は?
そして、”この夜は明けるのか”——
この本を読もうと思った理由は?
父が読み終わった本をいつも持ってきてくれるんです。
その中の一冊が『夜行』でした。
私も父も京大出身の作家さん——森見登美彦さんや万城目学さんが好きで、よく読んでいます。どちらの作家さんも京都を舞台に描いた作品が多く、現実とファンタジーの境界をふわりと超えてくる世界観が魅力です。
「本当に京都には、こんな不思議なことが起きているのでは?」
そう思わせてくれるようなワクワク感がたまりません!
この本の魅力は?
まず、表紙のギャップにやられました。
街灯や家の明かりに照らされる中、可愛い女の子が立っているイラスト。ほっこりした話かと思いきや、内容は予想を裏切るスリリングな展開…!
再会した5人が、それぞれの旅先で出会った「夜行」のエピソードを語っていく構成も面白く、どれも謎めいていてドキドキが止まりません。
途中でページをめくる手が止まらなくなり、最後の最後まで意外な展開に翻弄されっぱなしでした。
ネタバレになるので多くは語れませんが、
気になる方は、ぜひ手に取って読んでみてください!
次に読みたい本は?
『聖なる怠け者の冒険』/ 森見登美彦
こちらも京都が舞台の不思議な物語。
難しいことを考えずに楽しく読めそうで、今からワクワクしています!
私の最高の読書タイム!?
寝る少し前、ホッとひと息ついた時間に。
飼っている猫ちゃんにぬくぬくされながら読む瞬間が、私にとって最高のリラックスタイムです(笑)

ネットやSNSから少しだけ離れて、本の世界に浸ってみませんか?
気になるタイミングで、気になる一冊を。
そんなゆるやかな読書時間を、ぜひあなたの暮らしにも。
あとがき
ふと手に取った一冊が、忘れられない読書体験になることがあります。
『夜行』はそんな一冊。幻想と現実の狭間で揺らぎながら進む物語に、じんわりと心を奪われます。
気になるときが、読むとき。 このレビューを読んで気になった方は、ぜひそのタイミングを逃さずにページを開いてみてください。